2012/02/14

産業技術総合研究所(産総研)が個人線量計を開発し、今後もいろいろ開発するようですが、まあ…

日々の線量を記録できる個人向け放射線積算線量計

gc_259.jpg

[ソース]
独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研) 2012年2月13日発表プレスリリース

まず初めに、間違ってはいません。間違ってはいないのですが、できれば「個人向け放射線積算線量計」なんて造語は使わず、普通に「個人線量計」と言って頂きたいですね。各人が各様に勝手に呼び方を作るもんだから、一般市民=消費者に大いに誤解を与えています。ここに無頓着な各メーカー、専門家、専門機関の責任大!w

放射線測定器には大別すると2タイプあります。

・サーベイメーター(放射線測定器/狭義)
・個人線量計(=線量計)

です。これは私の見解ではありません。JISにそう書いています。

[関連過去記事]
JISで見る個人線量計とサーベイメーター(放射線測定器/狭義)
放射線測定器と個人線量計 ~何が違うの?

前置きが長くなりましたが、この個人線量計の特徴は、

測定対象線種:γ線
検出器:半導体
測定下限:0.1μSv
警告機能:高線量率時にLEDとブザー(具体的な数値は不明)
電源:3Vボタン電池×1個(直径20mmのボタン電池で2ヶ月、24.5mmで半年以上)
重量:10~20g(サイズはSDカードより小さく、500円玉より若干大きいくらい)
測定値・記録の読み取り:PCなどで光通信アダプタを介してデータ取得(日ごと、時間ごとの線量が見られるようです)
その他:衝撃センサー搭載で誤検出防止。数値表示はなし

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現在、3タイプの試作器が公表されています。

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「平成24年2月15日~2月17日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるnano tech 2012 第11回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議の産総研ブース特別展示「震災に立ち向かうナノテクノロジー」の一環として発表される。」との情報も公式サイトにはあります。

なお、毎日新聞の記事では「世界最小」というタイトルがついていますが、少なくとも産総研のホームページにはそのような文言はありませんでした。また、同記事には「本体とアダプター価格はいずれも5000円以下にする」ともありました。

[ソース]
産総研:世界最小の線量計を開発 製品化へ企業募集(毎日新聞)

最後に、ふたつのことを書いておかなければいけません。

ひとつ目。まだ市販化は決まっていません。製品化してくれる企業を探しているのだとか。その過程において改良もあり得るようです。

ふたつ目。「消費電力がきわめて小さい無線チップを組み込んだ無線機能付き小型放射線積算線量計」および「GPS機能付き携帯型線量率計」の開発も進めているようです。気になるのが後者の”サーベイメーター”ですね。ただ、今回発表された個人線量計ですら、数ヶ月後の実用化を目指しているなんて言っているくらいですから、果たして市場にお目見えするのはいつになることやら…。あるいは椿本興業 with JAXAのように、開発半ばでとん挫してしまったりとか…。

あまりそそられるニュースではありませんが、とりあえず一応、ご報告までw

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