各国の輸入に関する放射線検査・規制(国交省資料)を見てみた

2012年02月10日
関連ワード:コラム , 資料 ,
大変興味深い資料を見つけました。国土交通省が平成23年8月5日に公開した、輸入品に対する各国の放射線検査・規制についてのレポートです。

[ソース]
主要国・地域における放射線検査・規制の状況(船舶・海上コンテナ等)

■面白いポイントその1
国によって基準がまったく違いますね。フィンランドの5μSv/h、メキシコの20μSv/hというのは、ほぼ何でもスルーってことでしょうかw 逆に一番厳しいのはルーマニア。バックグランドを含まず0.1μSv/hです。

■面白いポイントその2
2倍か3倍か。ここですね。バックグランドを含めず2倍なのか、バックグランドを含めて3倍なのかが、国によって異なります。両者の意味するところは同じなのですが、言い方の違いが面白いです。以下の過去記事でも同様のことに触れていますので、「何のことだ?」という方はご一読下さい。

[関連過去記事]
ベラルーシ、堀場、IAEA、京都。ポリマスターのコメントは何を語っている?

■面白いポイントその3
基本的には線量率以外だとBq/cm^2なのですが、ロシアだけ異なります。これもたびたび見てきたことですが、ロシアの場合はベータ粒子束密度を見ます(資料ではcpm/cm^2となっていますが、これは不正確でしょう)。この件に関しても過去記事で扱っています。こちらの記事をご参照下さい。

[関連過去記事]
ロシア貨物の除染基準の正しい内容 ~やはり単位が間違っていたようです

■面白いポイントその4
カナダだけえらく具体的なのも面白いですね。

全量に対し、「RPM」という機器にて検査を行い、「RPM」で反応したコンテナに対しては、さらに「Carbone」「GR-135」という機器を用いてさらに詳細な検査を行う。

gc_258.jpg ちょっと言い方がおかしいと思います。これだと「RPM」が製品名のように見えてしまうので(^^;) 「RPM」は「radiation portal monitor」の略。「RPM」に関してはこちらの説明をどうぞ。写真もついてます。海外ではこの類のゲート、よく見かけますね。日本には…。

[参照サイト]Radiation Portal Monitor ~Wikipedia

GR135_001.jpg GR135_002.jpg 「GR-135」はScience Applications International Corporation(SAIC)社製のスペクトル、核種同定機能付のサーベイメーターで、正式名は「GR-135 Plus Identifier Radioactive Isotope Identification Device (RIID)」です。「Carbone」はパっと見てすぐわからなかったので略w 一般名詞を製品名にしちゃうのはよくないですね。SEO的にw 各メーカー様、ご注意をw

[参照サイト]SAIC:GR-135


輸出業の方にももちろん参考にはなりますが、私たち一般市民にとっても、「ああ、この数値だと輸入に規制がかかるレベルなんだ」なんてことがわかっていいですね。4Bq/cm^2とか30/cm^2・minとか言われても、ピンときませんから。

何かの参考になれば。
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816. 2012.10.25
http://twitter.com/#!/cmk2wl/status/260516411208769536

プルトニウムは4000万分の1グラムでアウト。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD#.E6.AF.94.E6.94.BE.E5.B0.84.E8.83.BD.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7

ところが、プルトニウム239はは1グラムで23億ベクレル。

23億割る4000万=57.5

たったの57.5ベクレルのプルトニウムを吸い込んだだけでアウト。少しぐらいなら大丈夫だと思っていた?たったの57.5ベクレルだけでアウトですよ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E6%B8%9B%E6%9C%9F#.E3.81.84.E3.82.8D.E3.81.84.E3.82.8D.E3.81.AA.E7.89.A9.E8.B3.AA.E3.81.AE.E5.8D.8A.E6.B8.9B.E6.9C.9F.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7

プルトニウムは毎日摂取すれば10万倍に濃縮します。プルトニウムは一旦取り込んだら9割排出されるのに660年もかかる!プルトニウムは物理的に10分の1になるのに8万年もかかる!プルトニウム汚染はこれだけ膨大な期間に及びます。

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