長野県松川町の給食食材測定のニュースから、私たちが学びたいこと

2012年02月09日
関連ワード:ニュース
長野県の松川町で学校給食食材などの放射線量を役場が独自に計測し始めるというニュースがありました。

gc_257.jpg 給食食材の安全確認 松川町が放射線測定器導入
[ソース]中日新聞

昨年11月の松川町の空間線量率測定結果がこちら。

[参照サイト]
松川町:空間放射線量 11月の測定結果について

基本的には0.08μSv/hくらいです。特に問題がある数値でもないでしょう。ただ、まったくもって安心だとも言えない。だから町としては、これまでも専門機関に依頼し、給食食材の測定をしてきました。そして、町自体としてもこれからは測定していこう、というのがこのニュースです。

「なんでNaIじゃないんだ!」
「ベクレルモニタじゃないとわからんだろ!」

物事には状況に応じたやり方があります。これまでも測定してきて、表面汚染をとりあえずチェックしておけば問題ないレベルだろうと踏んだからこそこうしています。”食品の測定=ベクレルモニタ”みたいな頭でっかちじゃいかんです。

現在の状況、LB200を1台買うのとアロカサーベイメーター2台買うのを比べた場合の費用、運用のしやすさ、汎用性、その他もろもろを鑑みれば、これで十分だと町は判断しました。もし気になるようなら、月に1度とかでベクレル測ればいいんです。あるいは、アロカサーベイメーターでは不足だと思うような事態が起こるかもしれない。そうなったら、その時にまた考えればいい。福島県内でこれだといかがなものかと思いますが、長野県ですからね。

なぜこのニュースを取り上げたかと言いますと、食品検査にはベクレルモニタじゃないといけないとかサーベイメーターでも大丈夫だとか、そういうことではなくてですね、「はじめての放射線測定器」という記事で申し上げたことが、そのままあてはまる事例だったのでピックアップしてみました。

この長ったらしい記事の一番初めに書いたことは、GMとシンチの違いでも、誤差・精度のことでもありません。「第一章 自分自身の状況」です。置かれている状況が違えば、選ぶべき測定器も異なる。測定器を選ぶ際は、スペック表よりもまず自分を見てみましょうということでした。

松川町は松川町なりに考えて、アロカサーベイメーターを選びました。私はこの姿勢こそを評価したい。役場がちゃんと考えているということです。私たちが放射線測定器を選ぶ際にも、こうありたいものです。

だいたい、なんもしない、言ってもなにもしてくれない自治体がいかに多いことか。しかも北関東、東北ですら。それを考えれば、松川町は立派です。…下を見ちゃいけないか(^^;

で、本題。これは何だとw

プローブの形で一発ですね。日立アロカメディカルのガイガーカウンター「TGS-146B」でしょう(公式サイト)。いいなぁw 窓径:φ50mm、入射窓面積:19.6cm^2。アナログ、デジタル両方の表示ができ、計数率で測定できます。もちろんカウントモードもあります。時定数は3、10、30秒。

独立行政法人放射線医学総合研究所の作成した動画がとても参考になります。アロカに限らず、どんな測定器を使っていても、学ぶことがたくさんあると思います。お時間のある時にぜひご覧下さい。

[関連過去記事]
放医研が放射線(測定・測定器)に関する解説動画を公開

さすがにこの価格は厳しいな。そんな方はアロカで唯一のポケットタイプのサーベイメーターがありますので、そちらなんかどうでしょう。「マイレート PDR-111」です。これは時折、個人の方でも使ってるのを見かけます。

というわけで、ちょっと気になったニュースを取り上げてみました。
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