第五福竜丸とガイガーカウンターを見てきました

2012年02月05日
関連ワード:コラム , 第五福竜丸 , 突撃レポ ,
行ってきました。

第五福竜丸を見に。

いや、もとい。

当時使われていたガイガーカウンターを見に。

場所は新木場、夢の島公園。やけにだだっ広く、公園というよりもザ・埋立地。日当たりがいいので暖かいのですが、どうもこういう雰囲気は…。作りもの然としていて、あまり好きになれません。それはともかく、駅から10分弱でしょうか、林を抜けると、都立 第五福竜丸展示館が見えてきます。

5f_001.jpg
正面から見るとかわいらしい外観ですが、横から見ると、なるほど、ここに船一隻が収められているんだなとわかるフォルムです。入館は無料。入ると、いきなり船尾がお目見え。

5f_002.jpg
船底までむき出しですから、かなり大きいです。ど迫力。しかし、こんなものには興味はありません! 目指すべきは唯一、あのガイガーカウンターです。目的物はすぐ見つかりました。かなり年季が入っていますが、意外とキレイです。

5f_003.jpg
そして、私が撮りたかったのはこの2枚。

5f_004.jpg 5f_005.jpg
ひとつは情報通り、神戸工業のガイガーカウンターでした。機種名がいまいちよくわかりません。「テン」とありますが、メーターの下には錆ついたこんな文字が。「SM-6」。これが機種名でしょうか。ただ、帰ってきてググっても情報が出てきません。

gc_975.jpg gc_976.jpg

※追記:その後、いろいろとわかってきました。ぜひ以下の記事もご参照下さい。

奇跡のガイガーカウンター「SM-102」~神戸工業、富士通、富士電機の放射線測定器的歴史をひも解く

追記以上。

もうひとつには「THE KELLEY-KOETT INSTRUMENT」という文字が。メーカー名でしょう。機種名は「IM-63/PDR-27A」。ググってみたら、こちらは情報が出てきました。

[参照サイト]www.civildefensemuseum.org:United States Navy Radiacmeter IM-63/PDR-27A
※現在はドメインが.comになっています。ドメインが変わって、このページ自体がなくなってしまいました

なんと、GM管2本! 内蔵1本、プローブ1本です。プローブに使われているGM管は「JAN-5979」。マイカ付で、シールドの開閉が可能。レンジは0~5mR/h / 0~0.5mR/h。内蔵されたGM管は「JAN-5980」。レンジは0~500mR/h / 0~50mR/h。メーター横のレバーでレンジ切り替えが可能です。

決して計数率だけだったわけじゃないんですね。当時もRで測定はされていました。だけど、カウントのほうがある意味でわかりやすいので、一般的にはカウントで放射線は考えられていたようです。それは先日の記事で紹介した動画でもわかりますし、この展示館のこんなパネルにもよく表れています。

5f_006.jpg
ガラスケースに顔をくっつけて写真を撮っていたり、死の灰や船体にガイガーカウンターをかざしていたりしたので、周りからはかなり奇異に見えていたかもしれません(^^;

※死の灰も船体も、ガイガーカウンターは無反応でしたw

他にも興味深い説明がいろいろありました。近くにお寄りの際は、一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

[関連過去記事]
”第五福竜丸事件”とガイガーカウンター 続編~当時の話を聞いてみた
NNNドキュメント(ビキニ水爆実験、第五福竜丸)、ゴジラ、ガイガーカウンター
関連記事
エアカウンターEX

コメント一覧

369. 2012.02.06
ガイガーのカタログらしからぬ?記事構成で何時も楽しく拝見しております。
ご存知とは思いますが、神戸工業は富士通に吸収され子会社富士通テンになりました。ちなみにTENはブランド名でした。
下記にサーベイメータSM-3の記述があります。

http://www.fujitsu-ten.co.jp/gihou/jp_pdf/tok02/2-2.pdf#search='神戸工業'

ぜんまいNET sassyboots
370. 2012.02.06
コメントありがとうございます。普通に富士通テンの公式サイトで検索すればよかったですね(^^; 甘かったですw

こちらの資料、初めて見ました。非破壊検査っぽいこともしてますね。

1920年代~1940年代の資料を見ますと、神戸工業の前身、川西機械製作所がGM管(GM-131A)を作っていたことも書かれていました。1950年に開発されているようなので、「SM-3」にはこれが使われていたかも!?

http://www.fujitsu-ten.co.jp/gihou/jp_pdf/tok02/2-1.pdf

> ガイガーのカタログらしからぬ

当初はカタログのみだったのですが、いつの間にやらこんな風になってしまいました(^^; ガイガーカウンター(放射線測定器)は放射線を測定するものですが、それ以前にひとつの製品です。製品として放射線測定器をさまざまな角度から見てみようというのが、当サイトのコンセプトです。そして、こうすることで(こうすることこそが)、放射線、放射線測定に対する理解を深める第一歩になるんじゃないだろうかと思ってます。

「楽しく」ご覧頂けているというのは本懐です。大変励みにもなる嬉しい言葉です。ありがとうございます(^^
371. 2012.02.06
富士通テンのサイトから沿革をみて神戸工業には行き着いたんですがそこまで出ていましたか・・・

http://unkar.org/r/denki/1302918444



823 :774ワット発電中さん[sage]:2011/05/03(火) 23:21:49.43 ID:9d/wt39P
>>817
図面見ただけだから実物は無いよ。

テンてメーカ(KOBE KOGYO CORPとも書いてあるからブランド名か)の
サーベイメータSM-101てやつ。
ちなみに使用GM管はGM-531Hという型番。


という記述が出てきました。SM-6が機種名で
SMはサーベイメーターって意味で決まりですね。


関係ありませんがKOBE KOGYOで検索していて面白いもの見つけました。

http://www.jira-net.or.jp/publishing/files/03/RJ_2004_No49.pdf
372. 2012.02.06
これは…。とても有益な情報です。ありがとうございます。

PDFも面白そうですね。時間のある時にゆっくり読ませて頂きます。
419. 2012.03.12
某クションに出品されましたね

http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e124566083

422. 2012.03.12
情報ありがとうございます。

こんなレア機種が出ていることもすごいですが、60年前の製品がここまで状態よく保存されていたということが驚きです。

もう少し安ければ…落としたいところです(^^;

コメントを投稿する




管理者にだけ表示を許可する

みんなの放射線測定入門 (岩波科学ライブラリー)
著者:小豆川勝見(しょうずがわかつみ)

いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話
著者:菊池誠(きくちまこと)×小峰公子(こまつきみこ)

武田邦彦が教える 子どもの放射能汚染はこうして減らせる!2 親子で一緒に実践編  (SUKUPARA SELECTION)
著者:武田邦彦(たけだくにひこ)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)
著者:竜田 一人(たつたかずと)