日本語版「TERRA with BT」(青歯テラ)は池上彰だったw

2012年01月25日
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日本語版「TERRA with Bluetooth Channel」が安くなっていました。1月1日に紹介した際は54,700円でしたから約3,000円安くなってますね。

「日本語って…」と個人的には思うのですが、レビューを見てみますと、日本語がいいという方も大勢いらっしゃいます。そうですよね。「threshold」なんて単語、普通は知りませんよね。英語じゃわからん!という方は、こちらの日本語版をお使い下さい。

ただ、ぜひひとつだけお知りおき下さい。「はじめての放射線測定器」という記事の最後にも書いたのですが、「わかりやすさ」は時として、不正確さや誤解にもつながりかねないということを。

たとえば、この商品説明ページの写真を見てみます。本体裏面の写真が載っています。そこにはこんな表記がありますよね。

ガンマ(γ)線当量率

このような間違いが起こりえるんです。これは翻訳の問題でもあるのですが、もう少し大きく見れば、「わかりやすさ」が引き起こした間違いだとも言えます。ちなみに、英語版ですとこう書かれています。

terra_006.jpg
Gamma dose rate

これは間違いではありません。そして、これを翻訳しても「ガンマ(γ)線当量率」とはなりません。「ガンマ(γ)線の線量率」です。

なぜこんなことになっているのか、理由はよくわかります。公式サイトのスペック表にはこう書かれています。

Gamma and X-ray radiation dose equivalent rate

マニュアルではこうです。

ambient dose equivalent rate (DER) of gamma and X-ray radiation

さすがECOTEST。正確に書きますね。「γ線の周辺線量当量率」となっています。ただ、本体にはスペースがありませんから、省略して「Gamma dose rate」とだけ記しています。

でも、これを日本語に翻訳する際に間違いが紛れこみます。おそらく翻訳者は「周辺線量当量率」といった言葉自体は目にしたことがある。けど、専門家ではないから正確には理解していない。だからなんとなく「ガンマ(γ)線当量率」と訳してしまいます。メーカーですらこうなんです。難しいことは確かです(^^;) でも、だからといって、私たちも適当でいい、間違っててもいいということではありません。

なお、「周辺線量当量(率)」に関しては下記[参考サイト]をご覧下さい。等価線量とかそこらへんの昔の話とごっちゃにしないように(^^;

まあ、本体裏のどうでもいいような記載ですから、これをもってダメだ、けしからんとはもちろん言いません。ですが、もしこれがマニュアルだったらどうでしょう。日本語のマニュアルは読みやすいです。わかりやすいです。でも、その翻訳が本当に正しいとは限りません。実際、そのような検証も当サイトでは幾度となくやってみました。

日本語版の青歯テラがダメだと言っているわけではありません。人によってはわかりやすいでしょうから、ぜひお使い下さい。ただし、わかりやすさを求めるだけでは、もしかしたらいかんかもですよ。ということです。

TERRAの話でも放射線の話でもなんでもないですね。どんなことにでも言えることです。池上彰は別に悪くありません。池上彰で政治や経済に馴れ親しむのもいいでしょう。だけど、「池上彰ってわかりやすくていいね!」で終わってしまうのはどうなのかということです。わかりやすさは時として、人の思考を止めてしまう恐ろしいものにもなりかねない。…大げさですかね?w

※池上彰がいいのかどうかは知りませんよ!w そういう論旨ではありませんw

TERRAシリーズ一覧(楽天市場)
TERRAシリーズ一覧(Amazon)

[参考サイト]
RIST:1センチメートル線量当量
兵頭俊夫:放射線に関する量と単位
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