2012/01/20

不思議がいっぱい!「RD105C」(カスタム≒東洋計測器)

関連ワード:最新入荷情報
株式会社カスタム(CUSTOM)のサーベイメーター「RD105C」が新たに出品されていました。同社サイトには今なお当機の情報はなく、親会社でもある東洋計測器にも情報はほとんどありませんでした。ところが、いまのぞいてみたら、パンフレット等が掲載されていました。

[参照サイト]東洋計測器

※下の方の追記もご覧下さい。

興味深いことが2点。まず、Sv/hからBq/kgへの換算です。バックグランドをSv/hで測定し、1kgの試料を5mmの距離でSv/hで”測定”し、両者を差し引き、係数をかけたらBq/kgに換算できると。

もう一点は、なんだか不思議な機能なのですが、「新聞等で報道された放射線量の値に簡易的に校正する機能を搭載しています」とのこと。具体例も出して説明してくれています。

前者はまだわからなくはないです。ベータ粒子束密度の測定プロセスと似ています。特に線量率でバックグランドを得て、それを差し引く「TERRA」が一番近いかもしれません。そもそも、ベータ粒子束密度も大ざっぱな概算ですし、このベクレル換算も概算だと割り切れば、まあ、目安程度にはなるのかもしれませんね。たぶんですが。

※追記:「TERRA」は線量率を得てから、内部でゴニョゴニョと内部処理をし、自動でベータ粒子束密度を出しています。もちろん、この「RD105C」とはまったく違います。

gc_221.jpg 問題は後者。これがよくわかりません。「現在の校正値」というのは「デフォルトの校正値」ということでしょうか。だとしたら、計数率にある校正値などが乗されていてSv表示されてるけど、この校正値を変えれば自治体等の発表値に近づくと。そういうこと?

うーん。どうなんでしょう。そもそも、新聞やら自治体やらの発表する数値に”校正”する必要があるのでしょうか。機器としての仕組み、性能というよりも、その思想といいますか考え方に、私はちょっと同調しかねます。

※追記:新聞や自治体はウソっぱちだから、そんなもんに合わせる必要はない!ということではありません(^^; 違う機種で、異なる環境、条件で測定された数値に合わせる必要性が果たしてあるのか、ということです。

gc_222.jpg 最後にもうひとつ。当機の背面の写真がありました。放射線を取り込みやすくしている窓でしょう。この中にはガラス管かなにかの中国製GM管が入っていると思うのですが、フタをしているこれって何でしょうね。繊維質のようですが…。

「RD105C」一覧(楽天市場)
「RD105C」一覧(Amazon)

それにしても、なんでメーカーは自社製品の情報をホームページに掲載しないのでしょう。ウチには問い合わせてくれるなと。消費者はショップの説明を読んでおけと。そういうことなのでしょうか。私は不思議でなりません…。

※メーカー公式サイトで紹介されるようになっていました。

株式会社カスタム

2012.1.21追記:あとで読み返してみて、自分でちょっと気になり、2ヶ所に追記を加えました。
関連記事

コメント

非公開コメント

批判する前に精度の測定しましたか?

放射線計測協会です。精度など厳密に検査しない測定器の批判はやめもべきです。
広告の関係ですか?

批判する前に精度の測定しましたか?

放射線計測協会です。精度など厳密に検査しないで測定器の批判はやめるべきです。
広告の関係ですか?

Re: 批判する前に精度の測定しましたか?

どこがどう批判になっているのか、具体的にご指摘下さい。少なくとも当記事において批判はしておりませんが。

仮に批判があったとしても、精度がどうであれ批判はできます。精度だけが批判対象となるわけでもないでしょう。逆に、精度さえよければ、批判しえないのでしょうか。

もうひとつ、”広告の関係”というのがよくわからないのですが、宣伝目的だとするなら、逆に批判しないですよw 悪いところがあっても目をつむり、褒めるんじゃないでしょうか…。

なお、本当に放射線計測協会なのかどうかわかりませんから、今のところ匿名の方からのコメントと考えさせて頂きます。

Re: 批判する前に精度の測定しましたか?

あ、ひとつだけお礼を申し上げます。

久しぶりにメーカー公式サイトを見ましたら、スペックは見られるようになっていました。気付かせて頂きましてありがとうございますw 記事本文もこの点は修正させて頂きます。

μSv/h⇒Bq/kgへの換算式について

この機械(RD105C)を一昨年(2011年)に会社で購入した者ですが、
μSv/h⇒Bq/kgへの換算計数について疑問があります。

実は、この機械で測定している対象物について、Bq/kgを直接測定する分析で、
別途分析会社へ依頼を行っています(ゲルマニウム半導体を用いた分析だそうです)。
その数値は、Cs-134、137の合計でだいたい100~200Bq/kg程度です。
RD105Cを使用した場合、換算式を利用すると、
事務所内をバックグラウンドとした計測値 :0.057
対象物を5mmに近づけたときの計測値 :0.070(多少前後する)
これを換算式にあてはめると、0.013×73400=約950Bq/kg程度である計算になります。
社内で日常的に管理を行う場合、どちらの数値を信用したらよいのか、大変困っております。
たとえば、もっと最新の換算式など出ていたり、ご存じではないでしょうか?
(インターネットで検索してはいますが、なかなか関連事項が見つからず困っています)

Re: μSv/h⇒Bq/kgへの換算式について

> どちらの数値を信用したらよいのか

どう考えてもゲルマじゃないでしょうか(^^;

> もっと最新の換算式

換算式に最新もなにもありません><
そして、一般論としてSv/hからBq/kgへまともに換算できるとも私は思っていません。

> インターネットで検索してはいますが、なかなか関連事項が見つからず

そりゃそうだと思います…。

対象物が何かは存じ上げませんが、企業としてしっかり測定なさりたいなら、専門機関のゲルマ等で測定してもらうか、あるいはもう少し廉価なシンチ系ベクレルモニタをご購入されるのがよろしいかと…。

そもそもBq/kgの測定は大変難しいものです。シンチですら、バックグランドを分厚い鉛で遮蔽して、何十分、何時間とかけ測定し、スペクトル見て判断します。「RD105C」に限らずですが、これくらいのもので測定できるなら、誰も苦労しません><

少々キツい書き方になってしまいましたが、根本的に検査体制を見直されることをお勧めします。


rss001.gif twitter001.gif fb001.png Google+