2011/05/03

放射線測定器の性能を比較するのは無意味です

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2012.1.27追記:状況が随分と変わりました。当記事の基本的な内容に間違いはないと自負していますが、改めてまとめた記事がありますので、そちらもぜひご参照下さい。

はじめての放射線測定器
■みんな性能よりも信頼を求めている

当サイト開設当初から比べると、当サイトにいらっしゃる方々の求めているものが明らかに変わってきました。

まず、性能や価格もさることながら、「使い方」「マニュアル」といった検索ワードが増えました。放射線測定器を購入したあと、使い方がよくわからずネットサーフィンをして調べているのでしょう。

次に、当初は「FJ3200」など中国製の放射線測定器が人気のようでした。ところが、最近では中国製の製品名での検索は激減しています。逆に増えているのはサーモフィッシャーサイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)社の「RadEye」シリーズやPOLIMASTER社製品の検索です。
「FJ3200」一覧(楽天市場)
「RadEye」シリーズ一覧(楽天市場)
POLIMASTER社製品(楽天市場)

中国製以外の製品が相対的に市場に増えてきたということもあるのでしょう。けど、これは想像ですが、やはり”信頼性”が重要だということが気づきだされている結果とも思われます。このことはサイト開設と同時にアップした「ガイガーカウンターの選び方」にも書いた通りです。繰り返しますが、大切なのは性能ではありません。信頼性なのです。

ネットショップの説明、放射線測定器についているマニュアルなどに記されているスペック(性能)は参考にはなるかもしれませんが、あてにはなりません。このことは他サイトでも検証されていてよく目にします。ガイガーカウンターを開いてみたら、同じ機種でもGM管の形状・大きさがまったく違っていたりすることもざらです。

こうしたことに目くじらを立てるつもりはありません。容易に想像がつくことですから。放射線測定器に限らず、どんな製品においてもよくあるじゃないですか。有名製品にソックリなニセモノが出回っていたり、一見”本物”に見えても中身はまったく違っていたりとか。

さて、現在、放射線測定器を探してらっしゃる方、これから購入しようと思っている方。これまでのこうした流れをぜひ参考にして下さい。そして、これも繰り返しになりますが、改めてガイガーカウンターの選び方について書いてみたいと思います。

■信頼できるメーカー・ショップの見分け方

もしかしたら、3~5機種に絞って、どれがいいかと比較しつつ、商品を探してるかもしれません。

「こっちのほうが測定範囲が広そうだ。だけど、あっちのほうが操作が楽そう。でも、実はこっちは感度が高いし…」

こんな比較をもししているのであれば、まったくの無駄。無意味です。上記の通り、機種間の差よりも”個体差”が激しい機器です。実機でもって比較することすら参考程度の検証です。紙に書かれたスペックで比較するのはナンセンスです。ちなみに当サイトも「ガイガーカウンターカタログ」とタイトルをつけています。「ガイガーカウンター比較サイト」とは言っていません。積極的にあれとこれを比較することを目的としていないからです。

「じゃあ、どうやって選べば?」

もちろん、表記されている性能をまったく無視しろとは言いません。ある程度、性能を見つつ、「これがよさそうだ」というのを直感でいいので、まずは1つ、あるいは多くても2つほど選んで下さい。そうしたら、ここからが重要です。

購入前にスペック表を見たって、その通りに実際に動いてくれるかどうかわかりません。性能がわかるのは実際に買ってみてから。なんなら本体を開き、中の機器を専門家が見てみないとわかりません。ですから、その製品(商品)が信頼のおけるメーカーが作っているか、信頼できるショップが売っているかを見て下さい。メーカー・ショップが信頼できれば、そこで作られている・売られている製品・商品の信頼性も高いはずです。では、”信頼のおけるメーカー”とは? ”信頼できるショップ”とは?
[信頼できるメーカー]
・メーカーサイトがちゃんとある。
・該当製品の詳細な説明が載っている(キレイな写真付きで)。

そもそもメーカーがどこかもわからないような製品は買うのをやめておきましょう。そして、たとえば製品名やメーカー名でググってみて下さい。すぐに見つかればいいのですが、それでもなかなか見つからない、本当にそれが公式サイトなのかどうかちょっと怪しい、そんなメーカーの製品は避けておいた方がいいです。

また、説明自体はどうとでもなります。言葉はウソでも並べられます。だけど写真はちゃんと撮っていないと載せられません。ひとつの目安として、キレイな画像で製品を紹介していれば、信頼していいかもしれません。画像でも製品をしっかり確認したいというのは消費者の当然のニーズ。それを想定し、それに対処できていないようなメーカーは信頼に足りません。

[信頼できるショップ]
・売っている商品の商品名(製品名)、性能を丁寧に詳しく説明している。
・ショップのサイトがキレイで見やすい。

当たり前のことですが、お店はまず第一にお客さんのことを考えるべきです。そうしたらおのずと、自分のところで扱っている商品に関する説明を親切に、丁寧にします。さらに、お客さんがわかりやすいようなサイトデザインにするでしょう。もしそうなっていないのであれば、そんなショップは信用できません。

さらにもう一歩進んで、商品に対して”自分の言葉”で説明しているかどうかも見てみて下さい。単にマニュアルなどを写しているだけ、スペック表を載せているだけ、これもできれば避けたいところ。お客さんのことを考えれば、その商品の特徴なり利点なりをちゃんと自分の言葉で説明してくれるはずです。
こうしたメーカー・ショップを選ぶということは、製品・商品の性能面での信頼性を担保するだけでなく、万が一、故障してしまった場合、使い方がわからない場合でも、気軽に問い合わせることができる。つまり購入後も安心できるということです。

さて、これでもまだ不安なら、いっそのこと日本製(日本メーカー)の放射線測定器を選ぶのもアリだと思います。”自己責任”。この言葉を見て、もし”キツい言葉”だという印象を持つのなら、日本メーカーのものを選んで下さい。「そりゃそうだ。何でも自己責任。自分で選んだからには自分でなんとかしよう」と思える人は、アメリカ製でもドイツ製でもロシア製でも中国製でも、好きなものを選んで下さい。アナタなら大丈夫(^^

※本旨は「性能なんてどうでもいい!」ではありません。あまりに細かく性能を比べるよりも、信頼できるメーカーの製品を安心できるショップで買うことのほうが重要だということです。そのことに注意を促すため、あえて大げさなタイトルをつけ、極端な書き方をしています。このあたりの機微は賢明なるみなさまにはおわかり頂けているかとは思いますが。
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