おもちゃのガイガーカウンター

2012年01月11日
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gc_204.jpg 1950年代に発売されたBell Products社の「Atomic Geiger Counter」というおもちゃです。もちろん放射線を検出したり測定したりはできません。あくまでも子供向けの”教育用”玩具です。

おもちゃではあるのですが、すごいです。測定対象線種をα線、β線、γ線、宇宙X線から選択可能です。レンジも11倍まで切り替え可能。メーターの針、ヘッドホンの音、そしてシンチレーション光(!)によって探知できます。とんでもない代物ですw  本当のところは磁石か何かが入っていて、金属(鉄)に反応するという仕組みなんですかね。

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さて、1940年代後半までは第二次世界大戦を挟んで核兵器の時代でした。核兵器の開発、原爆実験がガイガーカウンターの発達に寄与します。

1950年代に入ると、これに原子力産業、もっと言えば原子力発電というものが加わります。その結果、原子力関連産業で雇用が生じ、あるいは”ウランラッシュ”があったりと、放射能が市民にぐっと近づきます。もちろんfallout(フォールアウト)もありました。東西冷戦は今の私たちの想像以上に核の恐怖を市民に与えていました。

そんな1950年代です。このようなおもちゃがあっても不思議じゃないと言いますか、こんなおもちゃが登場しなきゃいけないような時代だったというわけですね。もちろん、おもちゃだけではなく実際のガイガーカウンターも発達していきます。詳しくはまた日を改めて。

[参照サイト]
ORAU
Civil Defense Museum
National Radiation Instrument Catalog
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