国民生活センターはガイガーいいね、女ってバカだねと言っています(嫌味

2011年12月23日
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ありがとう国民生活センター。

と言わざるを得ません。

なぜなら、とても人気のある「RADEX RD1706」「SOEKS 01M」「TERRA-P+ MKS-05」が非常に優秀だと示してくれたからです。最初からこのように報告してくれればいいものの、前回のあのアホなレポートとはまるで違うじゃないですか。
※皮肉ですよ

[ソース]国民生活センター:比較的安価な放射線測定器の性能-第2弾-


さて、この報告書で特に注目すべきは図3と図7ですね。逆に私は疑いました。本当にこれほど正確だったのかと。国民生活センターのテストが適切だったのかどうか疑いたくなるほどいい結果が出ていますw

たとえば図3の「RADEX RD1706」。10回測定して、おおよそ、0.1~0.12μSv/hを示しています。「SOEKS 01M」は0.11~0.14μSv/h、「TERRA-P+」は0.09~0.11μSv/hです。

表の書き方で、すごく差があるように見えますが、数値をこうして書き記してみると、ブレがまるでないように見えてしまいます。

アロカシンチで0.06μSv/h(アロカだけは平均値しか出さないとはこれいかに)。ガイガーカウンターだと上記の通り。なるほど、私の知識が正しかったと証明してくれました。ガイガーは高めに出る。その通りですね。そして、機種ごとのクセも一般的に言われている通りです。「SOEKS 01M」は比較的高い数値を示すというのも、この結果がよく示してくれています。
※そもそもアロカの0.06が”正確”かどうかは知りませんよ

図7も同様です。相対標準偏差がピッタリ15~20%。なんて素晴らしい結果w 「0.1μSv/h付近の低い線量率では、いずれの機種も正確に測定できなかった。」と国民生活センターは言いますが、これは完全に誤った評価ですね。たとえば「TERRA-P+」。スペック表にはこう書いてあります。

relative errors:25+2/H*(10)

0.1μSv/hであれば、25+2/0.1=45%。報告書には照射値と正味値のずれ≒相対指示誤差が-37%とあります。スペック表よりいい結果が出ていますw

ガイガーカウンターの性能に関してはサンキュ!と言いたいのですが、見過ごすことができない箇所があります。消費者からの「(4)主な事例」です。

【事例1】
「通販で放射能測定器を購入し約2カ月使用後数値が0から動かなくなった。1年間の保証付きだが業者に連絡がとれない。」(2011 年9 月受付、40 歳代、女性、福島県)

【事例2】
「通信販売で放射線測定器を購入したが離れた3県で測定しても同じ値になるので信用できず解約返金を申し出たが拒否された。」(2011 年9 月受付、30 歳代、女性、埼玉県)

【事例3】
「食品の放射能汚染が心配で測定器を購入したが使い方が分からない。販売店に聞いても分からないと言われた。」(2011 年9 月受付、80 歳代、女性、徳島県)

まず事例1。機器の故障自体はどんなものでもありえます。問題は業者ですね。仮に故障があっても、ちゃんとしたショップを選んでいれば保証してもらえたはず。つまり、こんな店で買ったのが悪いという、ショップ選びの問題=消費者問題です。

事例2もこの女性が果たしてどこまで放射線測定器のことをわかっているのか…。同じ値になってもなんら不思議はありません。こんなことで返金を迫られたショップに同情します。

事例3に至っては、使い方がわからないというw これ、この報告書で必要な事例ですか?w そして食品の放射能って…。この女性はいったい何を買ったのでしょう。「LB200」でも買ったのでしょうかねw だとしたら、確かに80歳のおばあちゃんが「使い方がわからんでのぉ」と相談してくるのも致し方なしw

「事例」と言いつつ、これらはすべて消費者問題。あるいは消費者の無知・無理解の問題。ガイガーカウンターの性能の話じゃありません。前回の報告書も同じなのですが、性能の話と消費者問題を混同させようとする国民生活センターの報告の仕方には甚だ疑問を感じざるを得ません。

いや実は、これはおそらく、国民生活センターに女性蔑視と言いますか、「女はアホだ」という固定概念があって、それを世間に知らしめたいという意図があったのだと思われます。でなければ、なぜこんな事例を持ち出したのでしょう? 日本の女性は声を大にして国民生活センターに文句を言うべきです。これでは単に女はアホだと言ってるようなものじゃないかと。
※当たり前ですが、国民生活センターへの嫌味でこう言っています。

食品の放射能を計れない、暫定規制値以下かどうかの測定はできないなんていうことは、当たり前のことであって、国民生活センターに言われるまでもないことです。そして、この報告書自体、食品の放射能測定をテストするようなことはしていません。ですから、食品云々を強調することで、あたかも安価なガイガーカウンターは信頼できないと思わせるのは、話のすり替えでしかありません。あるいはガイガーカウンター全般を貶めようとする意図があるとすら勘繰りたくなります。

この報告書を読み、twitterあたりで「食品の放射能…」的つぶきやきをしている人は、本当にこの報告書をちゃんと読んでるんでしょうかねぇ…。

というわけで、ガイガーカウンターの特性を知り、あるいは個々の機種のクセを知れば、とてもとても役に立つということが、この報告書でわかりました。安心してガンガン測定しまくりましょう。

[追記]

7.消費者へのアドバイス

(1)今回のテストを実施した比較的安価な放射線測定器でも、食品・飲料水等が暫定規制値以下かどうかの測定はできない。食品等の汚染検査が必要な場合は専門機器を所持している機関に相談すると良い

(2)機器の取扱方法や特性を理解して測定し、得られた結果は、公表されているデータ等も参考にして総合的に判断すると良い

8.事業者への要望

(1)一部の銘柄で、食品等の測定に使用される等の表示がみられたが、食品・飲料水等が暫定規制値以下であるかどうかの判定はできないことを明記するよう要望する

(2)137Cs 由来のγ線測定試験の結果、照射値に応じた相関は確認できたが、測定値が不正確な銘柄があったので、製品の改善及び販売時の調整を要望する

比較的まともなことを言ってますw ただ、「食品の放射能はそこらの測定器じゃちゃんと測れませんよ」「ちゃんと説明書を読んで、正しく使いましょう」なんてことは、国民生活センターの言を待つまでもない、当たり前のことです。

8の(2)に関しては以下のように言われています。

今回テストに使用したNo.1(※LK3600)は、相対標準偏差が50%を超える場合があり、照射値に対して正味値が半分程度しか示さなかった。また、今回テストしたNo.2(※RAT-1)は、標準偏差が大きいため、測定値を直ちに信頼することはできなかった。機器の測定値が正確かどうかを消費者が確認することは困難であり、測定結果が消費者に誤った判断をさせる可能性があるので、これらの製品の改善を要望する。一方、全ての銘柄で正味値は照射値に応じた相関性がみられた。このことから一部の銘柄は製造後の調整が不十分と考えられるので、販売時の機器が正常に動作するよう、必要に応じて調整をしてから販売することを併せて要望する。

まぁ、予想できなくはない結果ではあるのですが、ただ、JISにある通り、そもそも機器の性能をテストする際は、同一機を複数個用意し、個体差を見る必要があるんですけどね。

いずれにせよ、HTMLだけをサラっと見て、PDFを見なければ、そしてガイガーカウンターのことをわかっていなければ、「やっぱりね」みたいに反応してしまうのも、わからなくはないです。
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コメント一覧

1223. 2014.11.13
おやぁ〜?
なんで『信頼の日本製』の雄たる『エアカウンター』シリーズをチェックしないんでしょうねぇ…?

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