新書「ガイガーカウンター最新ガイド」のすごい内容w

2011年12月19日
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2012.2.5追記:思い出しました。立ち読みしたのですが、やはりすごかったですw 特に「RADEX RD1503」「RADEX RD1706」。不思議です。何をどうしたら、あんな解説になるのか…。逆に面白いので一度立ち読みすることをお勧めします。

「ガイガーカウンター最新ガイド 放射線から大切な家族を守る!!」(ソフトバンククリエイティブ)という本が出版されるようです。同社からは「放射能から身を守る!! ガイガーカウンターGuideBook」という本も出版されているのですが、その第二弾といった位置づけでしょうか。

Amazonの商品紹介を見ますと、概要が記されているだけではなく、表紙を含めた9ページ分を読むことができます(画像)。ぜひ一度、お目通し願いたいのですが、すごい内容ですw いちいちすべてにツッコんでいてはキリがありませんのでひとつだけ。

SOEKS-01Mの仕様だが、検知できるのはγ線で、測定は線量当量率のみ。このため空間線量率を測定するためのもの、と考えたほうがよい。20秒ごとに測定を繰り返して、測定値を液晶ディスプレイに表示してくれる。

1.5Lまでは20秒ですが、1.ALから最新バージョンの1.CLは10秒です。正確な書き方ではありませんね。ですが、問題はγ線の部分です。多くのガイガーカウンターはβ線も”検知”します。「SOEKS-01M」もしかり。ただし、β線を”測定”することはできません(放射線測定の世界では検知という言葉よりも検出という言葉のほうがよく使われるので、以後、検出とします)。

検出:微量の成分などを検査して見つけ出すこと
測定:ある量の大きさを、計器や装置を用いて測ること

検出は、あるかないか、つまり存在を知ることです。測定とは測ることですから、おのずとそこには単位が伴います。

空間線量率はSv/hという単位を伴いますから測定です。一方、地表にガイガーカウンターを近づけた場合、そこにβ線が含まれていれば、Svという単位が表示されても単位としての意味をなしていません。これは検出ですから、存在の有無、あるいは相対的な数値の増減を示しているだけです。

たとえば、地表にガイガーカウンターをくっつけたら、5μSv/hを表示した。「ということは、5×24×365=43,800μSv/h。年間で44mSv/hだ!」というのは間違っているということですね。

以上を踏まえて、同書の内容を修正してあげましょう(上から目線w)。

SOEKS-01Mの仕様だが、β線とγ線を検知でき、空間線量率の測定やβ線による汚染の検出に利用できる。一般的に広く流通している1.CLという最新バージョンは10秒ごとに測定を繰り返して、測定値をTFTカラーディスプレイに表示してくれる。

放射線測定がどうこう言う以前に、日本語自体がおかしい部分も多々あります。せめて、ちゃんと日本語を書ける人に執筆してもらえばよかったのにw

「SOEKS 01M」一覧(楽天市場)
「SOEKS 01M」一覧(Amazon)

さて、当サイトとして一番気になるのは、同書で取り上げられている35機種(+アルファ?)が何なのかですね。商品ページの記載、写真から判断して、列挙してみます。

SOEKS-01M
RD1503
RD1706
MKS-05
PM1208M
GAMMA
EXPERT
Moniter4
DRSB-88
CDV-717
キバリス
SW83A&FS2011
REN200+
エアカウンター
放射線チェッカー RAT-1

ES-GC01
ES-GC02
RAY-2000
RAY-2000A
LK3600
BS2000

DoseRAE 2
マイドーズミニ PDM-122
LH-III
GC-S1
RM-2021
DP802i
FJ2000

ポケットガイガーKIT
C6981キット
C6986キット

NukAlert

RAD Triage
RAD Sticker

gc_171.jpg 「キバリス」でいいのかとか、黒テラも黄テラも青歯テラも「MKS-05」なんですけどね、とかは置いておいて、最初に見るべきは、サーベイメーターなのか個人線量計なのかです。それを元に上記の通り区切りを入れてみました。中国製に関してははっきり言ってよくわかりません。

なかなかマニアックなものが含まれています。「BS2000」の実物は初めてみました。買っている人いたんですね。どう解説しているのか、逆に読んでみたくなりますw

この中で個人的に気になるのは「GAMMA」です。4つの数値が同時に表示されるのですが、「particles」が面白い。これはいわゆるカウント数と思っていいんでしょうか。一応、こんな説明がありました。

Indication of registered quanta from zero at the beginning of each measurement cycle;
[ソース]ebay出品者の説明

公式サイト(?)にはこんな記述も。

Registration of each gamma-ray is indicated and is accompanied by an audible signal (beep can be disabled).
[ソース]http://www.dozimetr-spb.narod.ru/

実質的にカウント数なんでしょうね。1サイクルが何秒でしたっけ? 30秒か。ということは、おおよそのcpmもわかりそうですね。

なお、上記のリスト中、当サイトで扱っていないのは、数値表示のない「DRSB-88」「RAY-2000」「NukAlert」、組立キット系の3つ、放射線測定器とは言い難い「RAD Triage」「RAD Sticker」(いわゆる”線量カード”ですね)です。他はすべて紹介済みです。
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