DKG-02U "Arbiter" (ДКГ-02У "Арбитр")

2011年12月03日
関連ワード:ロシア , サーベイメーター ,
DKG-02U_001.jpg
製品仕様
メーカー DOZA[公式]
検出器 GM管×2 (※備考欄参照)
測定可能放射線 γ線、X線
線量率範囲 0.1μSv/h~3Sv/h
積算線量範囲 1μSv~100Sv
アラーム機能 あり
計測時間 1~35秒(線量率に応じて変化)
エネルギー感度 0.05~3 MeV
バッテリー 単3乾電池×2本(100時間以上)
使用環境 -20℃~+50℃ / 90%(+25℃)
寸法(mm) 152×82×32mm
重量 0.3kg
【白】【青】
備考・その他 si34g_001.jpg これまた変な機種です。GM管をふたつ搭載しています。BETA-2MとSI-34g(画像)です。両者ともγ線用のGM管で、前者は丸型、後者は筒状です。おそらくですが、両者はメーカーが違います。なぜこんなややこしいことをw

4つの測定モードが用意されています。以下はすべてマニュアル(ロシア語)の英語翻訳(google翻訳)です。

- A single measurement of dose rate
- Search for source of ionizing radiation and measuring the number of pulses from registered photons
- Continuous measurement of ED and MED
- Indication of the total ED, cumulative dosimeter on the first turn

サーチモードではアナログ・スケール(10、100、1000、10000 cpsの4目盛に分割)が表示されるようです。

各GM管のさまざまな係数を調整することも可能なようです。

・sensitivity factor beta counter-2M
・sensitivity coefficient counter SI-34g
・Coefficient of linearization curve counter counting beta 2M
・Counting rate curve linearization counter SI-34g.

具体的に、どれほどの線量率だったらどう調整しろ、みたいなことも書かれています。
ボタンの数が尋常じゃありません。ここまで細かく係数調整する必要性も本当にあるのかどうか。さらに、アナログ風スケールも用意して、誤差も表示できて、GM管も2個搭載。詰め込めるだけ詰め込みました的過剰さを感じます。

想像ですが、おそらくは90年代前半から半ばあたりに開発された? ソ連崩壊後、ロシアは一気に市場経済へと移行しようとして、結局は失敗するわけですが、そんな時代に作られた匂いがプンプンします。とにかく何でも取り込め、何でも詰め込め、機能がたくさんついていることはいいことだ。そんな設計思想がこの機種から読み取れます。

こうした「あれもこれも、この一台で」的思想はロシアに限った話ではなく、90年代から2000年代前半にかけての世界的な潮流だったのでしょうけど、「all in one」思想は一時廃れ、”シンプルかつスマートに”をスローガンに製品機能は特化していきます。そして現在、360度グルっと一周して、”シンプルかつスマートかつ何でも”という時代になりました。スマートフォンがその典型例でしょう。

今ならボタンふたつで同様の機能を有した機器も作れるはずです。こう考えると、「DKG-02U "Arbiter"」は20年、生まれてくるのが早かったw そんな風にも呟きたくなる愛すべき”バカ機種”ですw

かなり興味をそそられたので、こんな雑感を記してしまいました。
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