2011/12/02

フィンランドの放射線測定器の歴史 ~「RDS-100」が果たした役割

関連ワード:コラム , MirionTechnologies , history , 資料 ,
rds100_001.jpg
ALNOR、RADOS、Mirion Technologies。このあたりの関係を調べていたのですが、どうもよくわかりません(RADOSはMTのブランドとなっているのですけど)。そのかわり、ちょっと面白い資料を見つけたので紹介します。

ザックリ言いますと、フィンランドにおける放射線測定器の発達と、「RDS-100」が登場した背景です。

Alnor Oy kehitti 80-luvun lopulla omatoimisen väestönsuojelun perusmittarin RDS-100:n, SM:n Talosuojeluohjeen A23 (1988) mukaisen yhdistelmämittalaitteen, joka oli ensimmäinen Suomessa markkinoille tullut mikroprosessoriohjattu säteilymittari.

Talosuojeluohje edellytti, että väestönsuojaan sijoitettavilla mittareilla voidaan mitata sekä hetkellistä annosnopeutta että kertyvää kokonaisannosta.

Ohjeen mukaan mittarit saivat olla erillisiä tai toiminnoiltaan yhdistettyjä.

Yhdistelmämittarit syrjäyttivät nopeasti vanhat erillismittarit markkinoilla.

Seuraavana vuonna (1989) Kata-Electronics Oy julkisti oman yhdistelmämittarimallinsa DGM-Turvan.

(中略)

Alnor Oy toi vuonna 1991 markkinoille uuden mallin, yleiseen väestönsuojelu-ja sotilaskäyttöön tähdätyn RDS-120 Säteilyn yleismittarin.

Kyseinen mittari oli kehitetty RDS-100:n ominaisuudet ylittäväksi todella monipuoliseksi ja kenttäkelpoiseksi kokonaisuudeksi.

RDS-120 sai ”hyväksynnän” eli SM:n pelastusosaston lausunnon soveltuvuudesta väestönsuojelukäyttöön säteilyn yleismittarina uuden STUKin ohjeen (Ohje ST 4.2 1992) vaatimusten mukaisena.

[ソース]STUK:YMPÄRISTÖN RADIOAKTIIVISUUS SUOMESSA – 20 VUOTTA TSHERNOBYLISTA
(フィンランドの環境放射能~チェルノブイリの20年)
http://www.stuk.fi/julkaisut/stuk-a/stuk-a217.pdf
※P70あたりからが該当部分です

「DGM-Turvan」なんて名前も出てきますねw で、前後を読まないとよくわからないかもしれませんが、「RDS-100」はフィンランド初のマイクロプロセッサー制御放射線測定器であり、この登場によって線量率と積算線量の両方を測定できる測定器が主流になっていきます(それまではどちらかの機能しか有していないものが大半でした)。要は「RDS-100」がフィンランドにおける放射線測定器のターニングポイントとなったというわけです。

「RDS-100」は現在でも製造されているのかどうかは不明です。というか、Alnor社自体がよくわかりません。これは私の想像ですが、どこかの時点(90年代前半?)でAlnor社の放射線測定器の開発・製造部門はRADOSに吸収されたのでは…。そして現在はTSI社の傘下になっていると。違うかな?

[参考サイト]TSI:ALNOR INSTRUMENTS

rds100_002.jpg ちなみに、「RDS-100」の流れを汲むと思われる「RDS-110」「RDS-200」といった機種はMirion Technologies社のホームページでその姿を目にすることができます。「RDS-100」はショップ等が扱っているのをチラホラと見かける程度で、メーカーが公式に紹介しているサイトはないようです。

Mirion Technologies社製品一覧(楽天市場)
Mirion Technologies社製品一覧(Amazon)

ソ連崩壊、チェルノブイリ、ウクライナ独立、このあたりの歴史と放射線測定器の関係については、以前の記事でほんの少し紹介しました。

[関連過去記事]「MiniTrace (β) CSDF」の詳細がわかりました

いずれもチェルノブイリ前後の北欧、東欧の放射線測定器がどのようであったかが垣間見えるとても興味深い資料です。現在の日本とただちに比較することはできませんが、ただ、放射能から市民を守るため、国やメーカーがどう対応してきたかということは、まったくの赤の他人ごととも思えません。

フィンランド語ですが、google翻訳にでも突っ込んで英語に訳せば、私でも読める程度の内容です(こういう場合、日本語に訳すのはあまりお勧めしません。英語の方がむしろ理解しやすいです)。お時間のあるときにでもぜひ。

というわけで、あまり目にしませんが、「RDS-100」も近いうちにカタログにまとめてみたいと思います。当時と今とでスペックが同じかどうかわかんないんですけどね。

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