2011/11/11

沢田研二の放射線測定器

「太陽を盗んだ男」という映画はご存じの方も多いでしょう。特にこんなサイトにいらっしゃるような方でしたらw

79年に公開された沢田研二主演の映画です。東海村の原発からプルトニウムを盗み出し、それをもとに原爆を作るという、ストーリーだけを聞けばバカ映画なのですが、まあとにかく面白い。すごい映画です。DVDにもなっているので、ご覧になったことがない方はぜひ一度。

私はもう何度か見ていたのですが、こんなサイトを始めてからは初めて見返しました。すると、何度か見ているというのに、これまで見えていなかったことがいろいろ見えてきます。私は今まで何を見ていたんだw そんな中、一番気になったのはもちろん、放射線測定器です。さて、沢田研二は原爆を作る際、どんな放射線測定器を使っていたのでしょうか。

この映画に出てくるのは2種類の放射線測定器です。ひとつはプローブ付サーベイメーター、ひとつはガラスケース内の線量を測る据置タイプの測定器です。

gc_115.jpg 据置タイプ
gc_116.jpg gc_117.jpg プローブ付サーベイメーター

こりゃ、どちらも自作ですねw 原爆を作れるくらいですから、放射線測定器なんて楽勝でしょう。メーター部分や本体にマジックで文字が書かれています。ワイルド!w ちなみに書かれている文字は、プローブタイプのものだとメーター部分に「CPM」、本体部分に「RANGE」「VOL」「FUNCT」「POWER」とあります。

ところが、ここでいくつか疑問が。

01.検出器はなんだ?
02.メーター部分に印字されている「mA」ってなんだ?
03.プローブタイプは、メーター部分に「×10」という表記があるものとないものがあるのはなぜだ?(上記画像を見比べてみて下さい)

03はおそらく製作側のミスでしょう。本当に複数台を沢田研二が使っているわけではなく、撮影の都合上、複数台用意しています。なお、本体部分の「RANGE」という表記をよくご覧下さい。「E」の手書き文字の差がハッキリと見て取れます。

gc_118.jpg 02ですが、「mA」はミリアンペアだと思います。アンペアってw 当たり前ですが、撮影時には放射線を測定していません。電流で針を動かしているんでしょう。だからメーターもこうなっちゃってます。

と思ったのですが、よくよく調べてみると、実はおかしくはないかもしれません。アナログ式のガイガーカウンターを自作する際、電流計を流用することも多いようです。沢田研二は間違ってなかった!w 

話は逸れますが、以下のリンク先にある通り、「疑似cpm」を見るならわかります。これをちゃんとcpmに合わせるってのはどういう風に…。深追いは禁物。とりあえずやめておきましょうw

[参照サイト]
CT5002 dellbee's blog
暁の広場

そして問題は01です。この放射線測定器はガイガーカウンターの可能性が大ですが、外観を見ただけでは判別できません。ただ、映画が終盤に差し掛かかろうとして、「やはりガイガーカウンターなんだろうな」と思わせるシーンが登場します。

沢田研二は理科の先生役なんですが、こんな場面が映し出されます。

gc_119.jpg gc_120.jpg

沢田研二「空気のような気体は普通、電流が流れにくいが、こういう風に高い電圧をかけると電流が流れるようになる」

黒板にも同じようなことが板書されています。

これをもってただちにガイガーカウンターだとは言い切れませんが、あのサイズや現実的な作りやすさから言うと、検出器はGM管、つまりはガイガーカウンターでしょうかね。

なんか、この映画を見ているとアナログ式の放射線測定器がほしくなりますね。

※左の商品はシンチです。Ludlum Measurements社のサーベイメーター「Model3」とプローブ(検出器)「Model44-2」のセットです

あと、放射線測定器とは関係ないですが、タバコをうまそうにガンガン吸ってたり、まだ「丸井」だったり、野球中継の延長で「スポンサーのご厚意により」なんてセリフが出てきたり、各所に時代を感じさせます。バスで皇居に突っ込むなんて、今じゃありえませんw 1979年の風景ですから、そうですねぇ、30代ではちょっと時代が早いですが、40代以降の方なら懐かしさを覚えるかもしれませんね。

渋谷、新宿、銀座あたりがよく映るので、今の街並みと比べてみても面白いです。そういう意味では年代関係なく楽しめますし、いまの日本はこんなですし、機会があればぜひ一度ご覧下さい。沢田研二もカッコイイし、池上季実子がまた…おっと、放射線測定器のサイトだったw

というわけで、とりとめのない記事、終わります。
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