日本製「GAMMASPOTTER(ガンマスポッター) FGS-01A」新リリース!

2011年11月01日
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なんだかすごそうなものがリリースされました。

シンチレーション式放射線測定器「GAMMASPOTTER(ガンマスポッター) FGS-01A」です。メーカーは古河機械金属株式会社。

[ソース]古河機械金属株式会社
高密度シンチレータ採用の高感度放射線測定器「GAMMASPOTTER」を発売

検出器は「GAGG:Ce/ガドリニウムアルミニウムガリウムガーネット」シンチレータ結晶。東北大学吉川彰教授と同社が共同開発した結晶だそうです。従来の測定器に使用されているシンチレータ結晶に比べて密度が高いため、小さな結晶でも高感度の放射線測定が可能。また、潮解性(空気中の水分を吸収して溶解する性質)もなく、空気中の水分による劣化の心配もないため、長期間安定して使用することができるのだとか。

そして、独自の温度補償回路(早稲田大学片岡淳准教授指導のもと開発)および半導体光検出器の採用により、温度が変化しても測定値は変わることがなく、-10℃から+40℃の温度環境下でも測定が可能です。半導体は温度に影響を受けやすいですからね。

さらに、リアルタイムで瞬時に測定し結果を数値表示するため、一回の測定を短時間で行うことができます(毎秒3回測定)。

測定範囲は0.00~19.99μSv/h。指示誤差(Cs137基準値)は±10%以内。

一見、懐中電灯っぽく見えますが、サイズは151×60×23mmなので、どちらかというとテレビリモコンをひと回り小さくした感じですね。使い勝手もよさそうです。

以下はあくまで想像ですが、このフォルムといい、検出器の位置といい、そしてネーミングといい、空間線量の測定はもちろんのこと、コンタミ検出、つまりホットスポットの探索を十分に意識して設計されていそうですね。

そう、日本メーカーがこれから放射線測定器を開発するなら、こうした方向性が正解じゃないかと。漫然と「ガイガー」だの「シンチ」だのではなく、ちゃんと特徴を持った機種がウケるような気がします。

今やSOEKS、1503が15,000円ほどですから、以前よりも普通のガイガーカウンターを国産で作るメリットは薄まってきています(コスト的にも大変そう)。また、エアカウンターの登場で”手頃価格で簡単に”というコンセプトでも到底太刀打ちできません。とすると、残るは少々値が張っても高精度、あるいは表面汚染、食品汚染等の検出に特化したモデル、ないしは核種同定などハイエンドユーザー用の機能を有しつつも比較的安い機種などが、国産では求められるんじゃないでしょうか。テクノエーピーが注目度を増しているのが、そのいい証拠です。

ユーザーの側にしても、なんとなくあれやこれやができるというのであれば、SOEKS、1503、あるいはTERRA、エアカウンターあたりを選ぶわけでして、実際、それで十分なのですが、だったら、とんがった機種を出してもらって選択の幅が広がるほうがいいですよね(需給バランスと利益を考えるとメーカーは大変でしょうけど(^^;))。

そういう意味でも、この「GAMMASPOTTER(ガンマスポッター) FGS-01A」は、なんか可能性と言いますか、ある種の方向性的なものを感じさせてくれる機種ではあります。まだリリースされたばかりですからわからない部分も多いですが。
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