Polimasterが出したコメントが実に面白いです

2011年10月20日
関連ワード:コラム , Polimaster ,
Polimaster(ポリマスター)がこんなコメントを出しました。言っている内容は一見簡単なことのように見えますが、これがなかなか興味深いです。

The meeting between Polimaster top-management and journalists of The Asami Shimbun
19 Oct 2011

The meeting between Polimaster top-management and journalists of The Asami Shimbun, the leading Newspaper of Japan, was held on October 12th, 2011.

The interest to the radiation detection equipment has been continuing to grow unabated since Fukushima Nuclear Accident occurred on March 2011.

The visit of Japan journalists to Belarus was dedicated to the joint project between Belarus and Japan entitled RadBel that has been successfully implemented. Within the project, Polimaster has delivered to Japan the system and the equipment for remote radiological data collection and processing for effective real-time environmental radiation monitoring on State Borders.

The journalists of The Asahi Shimbun show great interest to more than 10-year’s Polimaster’s experience on Japanese market and to Polimaster rendered assistance in providing of radiation monitoring and control of areas that were suffered from Fukushima Nuclear disaster.

It should be noted that within 2 months after the disaster, more than 5000 radiation detectors were supplied by Polimaster to Japan and nearby countries. Additionally 2 000 of PM1703MO-1 instruments were offered as gratis aid from the State of Illinois.

Polimaster continues to develop the collaboration with Japanese companies in expanding the supply of radiation monitoring equipment. Also the company makes efforts to develop principally new radiation detectors for general public who is anxious about the radiation safety.

[ソース]Polimaster:News
http://www.polimaster.com/news/46/

冒頭の「Asami Shimbun」は当然、「Asahi Shimbun」(朝日新聞)ですw ”RadBel”に関しては、以下のような記事をご参照下さい。核物質、放射性物質の違法な取引や拡散を防ごうというような両国間の協力プロジェクトです。

http://news.belta.by/en/news/society?id=652778
http://www.namnewsnetwork.org/v2/read.php?id=142005

で、問題は最後からふたつめの段落ですね。Polimaster社は日本(および周辺国)へ5000台の放射線測定器を提供してくれました。さらに、イリノイ州は「PM1703MO-1」を2000台、日本に寄贈してくれました。こんなに送ってくれているんです。福島県内などではPolimaster使っている人がわんさかといるんでしょうねっ! うらやましいっ!


…なわけないですね。

ウクライナからの数千台の「TERRA」「EcotestCARD」はどうなったのでしょう。Polimasterの「PM1703MO-1」などはどこへ行ったのでしょう。私が知る限り、配布されているのはMirion Technologiesの「RDS-30」のみ(しかも、すべて配られているのかどうか…)。他は見かけません。

あ、Polimasterのこのコメントは、もしかして皮肉というか、遠回しな日本政府批判?w だとしたらPolimasterエライ!w

[関連過去記事]
TERRAがなかなか安いわけですが、それよりも例のTERRAは…

※追記:その後、福島県などの各自治体で、ポリマスを見かけるようになりました。ただ、それが上記の寄贈分かどうかはよくわかりません。

さて、こんなことを調べていたら、ちょっと面白い記事を見つけました。自民党・大野功統(よしのり)氏のコメントが、なかなかウケます。

He remarked that Japan’s actions are guided by the Buddhist proverb: “Help another man and he will help you”. “If Japan helps Belarus, the help will be returned soon, and Belarus will help Japan,” said Yoshinori Ohno.

[参照]
http://www.slutsk.minsk-region.by/en/news/republic?id=3420

いや、気持ちはわからなくはないですよ。だけど、スピーチで、相手がいる前で言うこっちゃないでしょうw 自分自身への戒め、気持ちの持ちようとして、心の中でつぶやくものです。

しかも、この言葉のニュアンスをわかっている日本人同士ならいざ知らず、相手は外国人。この心の機微はなかなか理解しづらく、逆に「どんだけ上から目線やねん!」と受け取られかねません。普通に「お互い、助け合っていきましょう」と言えばいいだけだと思うんですけど。なんか、こういう人たちってうまくはない例えだとか故事だとかを持ち出したがりますよねw

2009年のことなので、今回の原発事故とは関係ないですが、ただまあ、見えないところでこうした友好関係(?)が昔から結ばれていた、そういうことに尽力してくれていた人がいたという事実を知りえるという意味では、とても貴重な資料ではあります。

確かに、こうした地道な努力が今回まさに「情けは人のためならず」を実現してくれているのかもしれません(でも、相手に言うこっちゃないw)。ただ、上述の通り、情けを受ける側に立つと、日本という国(日本人)はどうも素直になれないと言いますか。もちろん、政府、官僚たちの”隠ぺい”ってこともあるのでしょうけど。

というわけで、Polimasterの何気ないひと言が、政府・官僚の隠ぺい体質を、あるいは日本人の気質までをも浮かび上がらせてくれていて、とても興味深いというお話でした。

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余談です。時を同じくして、日本の政治家(震災復興特別委など)がIAEA本部とチェルノブイリを訪問しています。この際のやり取りがこれまた興味深いです。これまで散々言われてきていることですが、よくまとまっているので、放射線による被害なんかに興味のある方はどうぞ。

[参照]
除染・食の安全:柿沢未途衆議、チェルノブイリ事故当時のウクライナ保健相・甲状腺医学権威らからのヒアリング
http://togetter.com/li/199640
政府、各関連省庁のみなさんへ

どうせ倉庫に眠らせるなら、こういうのはどうでしょう。

倉庫に眠っている放射線測定器をすべて競売にかけ、販売業者に売っぱらう
[競売参加条件]
・被災3県内に事業所のある業者
・再販は定価以下
 ↓
競売による売上金を被災地支援に回す

もちろん、寄贈した側からすると不愉快でしょうが、倉庫に眠っているほうがよっぽど不愉快かと。
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コメント一覧

313. 2011.12.25
2011年6月ごろにロシアの業者にRADEXの仕入について問い合わせたところ、「ある国の政府から大量に発注(State Order)があり、それを優先させるので個人向けは8月以降になる」と言われました。
別の日本国内の卸業者さんからも後日、同じ話を聞きました。
ある国とはもちろん日本政府です。
314. 2011.12.26
ちょうどナノセンスがどうたらという時期ですね。確かにその頃、1503が入手しづらくなりました。そして8月、9月になると、25,000円、20,000円切りと一気に値崩れを起こします。裏ではそんな事情が絡んでいたのかもですねぇ。

にしても、もし日本政府がそんなことをしていたのだとしたら、その意図はなんだったのか、購入した機器はどうなったのか。徹底的に追及してもらいたいものです。福島瑞穂氏あたりに。

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