ドイツ製、プラスチックシンチ搭載の「CoMo-170」

2011年08月16日
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ドイツ・Strahlenschutz-, Entwicklungs- und Ausrüstungsgesellschaft社(SEA社)の「CoMo-170」です[公式サイト]。プラスチック・シンチレーション検出器を搭載。Bq もしくは Bq/cm^2表示が基本ですが、プローブをつければ n/μ/mSv/h 表示も可能となります。

なんてことは商品説明や公式サイトを読めばすぐわかることなのですが、もう少し深く突っ込んで説明してみたいと思います。しばしお待ちを!w

[追記]

検出器は

thin-layer plastic scintillation detector with ZnS coating, with mylar foil and honeycomb grid

前半を訳すと、硫化亜鉛コーティング薄層プラスチックシンチレーション検出器。わけわかりませんねw

ZnS(硫化亜鉛)は主にα線検出のために使われるシンチレーター。これをβ線検出用のプラスチックシンチレーターに塗付し、α線・β線を検出できるようにしたのが硫化亜鉛コーティング薄層プラスチックシンチレーション検出器だと思われます。

問題は後半部分の「with mylar foil and honeycomb grid」。単純な単語の羅列ですが、とんでもなく難しいです。

「mylar(マイラー)」はデュポン社が開発したポリエステルフィルムの商標。「foil(フォイル)」は金属の薄片、箔。アルミ”ホイル”もこの意味でしょう。

さて、素人の私が見ると、ふたつの意味に解釈できます。

1)マイラーフォイルで作られたハニカム構造のグリッド

2)マイラーフォイルを備え、ハニカム構造を持った(detector)

como170_001.jpg 前者であれば話は簡単です。左の画像がまさにそうでしょう。マイラーは絶縁体としても使われるようですから、放射線測定に邪魔な静電気等の影響を防ぎつつ、検出面の耐熱性、耐久性を持たせるために、こうした工夫が施されているのではないかと推察されます。さらに、後述しますが、マイラーはマイカ窓代わりに使われるくらいですから、α線・β線の検出効率を下げないという意味でも最適な素材だと思われます。

深読みして後者だとすると、「Y村M樹-非系列HP」というサイトでこんな記述を見つけました。

最近はマイカに代わってマイラー(商標名)などの樹脂フィルムも使われているようだ。

α線、β線を検出するためには両者が透過できる素材で検出器を覆わなくてはいけません。よく使われるのが雲母窓(マイカ窓)ですが、その代わりにマイラーフォイルが使われているということでしょう。

次に「ハニカム構造」。いわゆる蜂の巣状のことなのですが、孔なのか棒材のほうなのかは定かではありませんが、狭い面積でできるだけ効率よく放射線を捉える、つまり検出効率を上げるためにハニカム構造でシンチレーター(or 孔)を並べているのではないでしょうか。

どちらでしょうね。よくわかりません。このあたりが素人の限界ですw

2011.12.13追記:カタログにもまとめました。そちらもご参照下さい。
CoMo-170 / CoMo-300

で、私は何をしようとしていたんでしたっけ?(^^;)

ああ、そうでした。「CoMo-170」ですね。

そんなわけで、こうした検出器を搭載し、Bq、Bq/cm^2 表示で放射線を測定でき、外部プローブをつなげたらn/μ/mSv/hでも表示が可能な放射線測定器、ということです。

まあ、こんなものを買おうとする方がもしいるとするなら、私の解説などまったくもって不要でしょうからw、無意味な考察でしたね。とりあえず、「あ、こんな検出器もあるんだ」程度で素人は退散するとします。疲れました(^^;)

[参考サイト]
関西電子株式会社:ZINSSER α線検出器 ZA239
兵庫県立大学環境人間学部 熊谷研究室:表 放射線の検出方法と検出器
文部科学省:大気中放射性物質のモニタリングに関する技術参考資料(7P目)
放射線計測協会:Q1-3.ガイガーカウンタの他にも放射線測定器の種類があるのですか?
DuPont:Mylar
ハニカム構造(honeycomb)
シンチレータプレートの製造方法及びシンチレータプレート
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