中国製放射線測定器の新基準(新というわけでもないけれど

2011年08月09日
関連ワード:コラム , 実用量 ,
実はとても大きな問題だと思うのですが、どうも世の中はまったく関心がなさそうです(^^;)

とりあえず、2011年08月09日現在、当サイトに掲載している中国製放射線測定器はすべてチェックし、いくつかの個人的判断基準から、以下のようにわけました。

また、個人線量計と思しき機種のカタログにはその旨を掲載し、公式スペックに「Hp(10)」という文言が見受けられた場合などには線量率範囲、積算線量範囲の欄には「Hp(10)」とつけました。

「いったい何のことだ?」

とサッパリ理解できない方は、ぜひ過去記事をご参照下さい。

放射線測定器と個人線量計 ~何が違うの?
特に中国製”ガイガーカウンター”をお持ちの方、それはもしかしたら個人線量計かも?

まあ、「個人線量計」と謳っていても本当に個人線量を測定しているのかどうか不明だったりもすることもあるんですけどね。

とりあえず、100%正確かどうかは自信がありませんが(公式サイトの記載が100%正しいとも思えなかったり(^^;))、なにかの参考になれば幸いです。

■いわゆる放射線測定器だと思われる機種

・「个人剂量」といった表記がない
・周辺線量を測定している旨の記載がある(H(10)など)
・大きさから判断して個人線量計としての用に適していないだろうと思われる

W&T-101
HSN1802
NT6106
YX-6000
QX-2020
XH-3408
BS9511
SW83系統(RTM-3010、purasuone500)
SW83A系統(SH86-JP、FS2011、線量役者、REN200、SUNNY800)

※ここでの「放射線測定器」とは狭義の意味での放射線測定器で、周辺線量を測定するための機器=サーベイメーターという意味です

■個人線量計の可能性も否定できない機種

・「个人剂量」といった表記はないものの、なんかそんな感じがしないでもない

FD-3007K
RAD-35
LK3600系統(RAY-2000A、MAC TP-901、MAC TP-909)
NT6200系統(RAD-30、BS3000)
NT6102系統(XH-602i、RTM2010)

■個人線量計だと思われる機種

・「个人剂量」といった表記がある
・Hp(10)等、個人線量計であることを示す確実な証拠がある
・クリップがついているw(←半分冗談ですが目安にはなりますね)

その他すべて
DP802i
BS2010系統(BS2011、BS2011+、AK2011、RAYCHECK、ポケットがんまくん)
BH3084系統(RH800、6025、SD3085、YRX0806)
JB4020系統(ES-GC01、Dr.ガンマ、精密博士)
JB4022系統(ES-GC02)
SDM2000系統(SDM2000U、SD-09、RDS-9、BH3085、RDt-Ⅲ)
LH-Ⅲ系統(GC-S1、JB3200(A)、DOS-100、FJ-403、HN005、SDRDS58)
RM-2021系統(守太郎)など

中国には原発をはじめとした核関連施設が多数存在します。当然、こうした施設で働く作業員の数も多いでしょう。こうした人たちに放射線測定器(広義)を持たせようとするなら、その使用目的からしても、コスト的にも、個人線量計を持たせようとするはず。

個人線量計の需要が多いということは、すなわち、個人線量計の種類、供給量も多いということ。したがって上記のように個人線量計が多いという結果になっているのではと推測します。

そして3.11です。中国からどっと放射線測定器(広義)が入ってきました。中には個人線量計も含まれています。ところが、一般的な日本人は個人線量計がどういうものか、放射線測定器(狭義)がどういうものか、両者の違いは何なのかなんて知りません。

なのに、個人線量計で空間線量を測定したり、地表を測定したりとメチャクチャなことをして、「これはデタラメな数値を出す」「不良品だ」「粗悪品だ」「中国製はダメ」といったレッテルを貼られる。「RAD-60」で空間線量を計ろうなんてしないはず。「PDM-122」を地表に近づけ放射線量を測定したりもしないでしょう。

さらに困ったことに、ショップもこうしたことを一切わかっていません。しかも、もしかしたら個人線量計を無理からに改良し、放射線測定器(狭義)のごとく動作するように”バージョンアップ”させ、「日本オリジナル!」などと謳って売りだしたり…。

確かに中国製品には不良品が多いというのは事実。中国メーカーの自社製品に関する説明がいい加減というのも事実。偽物・模造品・パクリがあるのも事実。こうした事実とメーカー・販売業者の強引な改良・販売、利用者の理解不足があいまって、さらに中国製品のイメージが悪くなる。

というのが、これまでの流れかなぁと。

これから中国製放射線測定器を購入しようとする方へ。

ぜひ、その機種が周辺線量を測定するためのものなのか、個人線量を測定するためのものなのかを確かめて下さい。そして、使用目的に適した測定をして下さい。
関連記事
エアカウンターEX

コメント一覧

コメントを投稿する




管理者にだけ表示を許可する

みんなの放射線測定入門 (岩波科学ライブラリー)
著者:小豆川勝見(しょうずがわかつみ)

いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話
著者:菊池誠(きくちまこと)×小峰公子(こまつきみこ)

武田邦彦が教える 子どもの放射能汚染はこうして減らせる!2 親子で一緒に実践編  (SUKUPARA SELECTION)
著者:武田邦彦(たけだくにひこ)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)
著者:竜田 一人(たつたかずと)