2011/07/30

【ベータ粒子束密度考察】その5 具体例編 ~MKC-01-CA1M

MKC-01-CA1Mのマニュアルで見るベータ粒子束密度

ベータ粒子束密度も測定できるSNIIP AUNIS社のMKC-01-CA1M。そもそも検出器が何なのかがよくわからないのですが(「Gas-discharging counter」なんですが、これはGM管と何が違うのでしょう…)、とりあえずベータ粒子束密度の理解につながるであろう箇所を抜き取ってみます。

※追記:ロシアではGM管のことを「Gas-discharging counter」と呼ぶことがままあります。もちろんGM管は「Gas-discharging counter」なんですが、なぜわざわざそんな風に書くのかはよくわかりません。ドイツ人が作りドイツ人の名前が付けられたものをドイツ名で表したくないみたいな、冷戦の風潮をそのまま引きづっているようないないような…。

Beta-particles flux density measuring from surfaces
To measure the beta-particles flux density from the surface being surveyed, perform the following:
- open the input window of the detector, by moving the screen (see fig.1) in the lower position;
- switch the instrument power supply on and set the mode ≪BETA≫ by the button ≪MODE≫;
- place the detector input window at (3-5) mm distance directly under the surface to be surveyed. As soon as the statistic error has achieved less than 20%, register the average value of the display No, part./(min・cm2);
- place the instrument under any certainly clean area of the surface (or place the dosimeter in air at not less than 1 m distance from the floor surface, ground and any surrounding objects);
- as soon as the statistic error has achieved less than 20%, register the average background reading of the display Nф, part/(min・cm2);
- calculate the beta-particles flux density Фβ , part/(min・cm2) by the formula Фβ=(No - Nф)

これはすごいことを言ってます。詳しい人から言わせればなんてことはないのでしょうけど。

まず、これまで見てきたPM1405、TERRAと決定的に違うのは、なんと、蓋の開閉ではなく測定器の位置(対象となる物質表面からの距離)によって調整しようとしている点です。

表面近く(3~5mm)で測定する際はβ線があることを前提に、γ線+β線の束密度を算出(A)します。そして、周囲1m以内に何もない状態で測定する際はβ線がない=γ線のみとして束密度を算出(B)。そして、前者から後者を引いてベータ粒子束密度を出します。

次に面白いのが上記の(B)です。バックグランド=β線がない or 少ない =γ線のみを測定するわけですが、これは取りも直さず、γ線にも粒子束密度というものが存在するということを意味します。考えれば当たり前のことかもしれませんが、このことは言外にとても重要な事実をはらんでいます。

つまり、「ガンマ線束密度があるにもかかわらず、なぜ一般的にはそれを測定しないのか」という問題です(Svにするからこそ意味がある、ということとは別に)。これは裏を返せば「なぜβ線をベータ粒子束密度で測定するのか」ということでもあります。ベータ粒子束密度の本質と言いますか、実は私が一番知りたかったのがここでもあったのですが。

※追記:こちらの記事もご参照下さい。より正確なことが書かれているはずです。

【ベータ粒子束密度考察】その8 具体例編 ~Pripyat RKS-20.03
【ベータ粒子束密度考察】その6 中間報告

非常に難しくなってきました。専門的な知識がないとなかなか理解が難しいです。さて、素人の私がどこまで(素人なりに)理解できるか。乞うご期待w ちゃんとわかってる人が読んでたら笑われてるんだろうなw 笑ってないで、ぜひ、間違いをご指摘下さいm(_ _)m

とうわけで今回はここまで。今後ですが、まず新たに見つけた資料的サイトを見つつ、一度まとめてみたいと思ってます。

毎度のことですが、繰り返します。素人の考察過程です。信用しないで下さい。

[参考サイト]
МКС-01СА1М 公式マニュアル
http://www.aunis.sniip.ru/en/mks_01ca1_ru.rar
Peel-OFF法により空間線量分析
http://speed.sii.co.jp/data/file_PRODUCT_MASTER_1666_GRAPHIC02.pdf
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