2017/10/13

沖縄県国頭郡東村高江でアメリカ軍ヘリ・CH53Eが不時着して炎上した際に、アメリカ軍が使っていた放射線測定器は何だ?~アメリカ軍の放射線測定器/沖国大米軍ヘリ墜落事件のガイガーカウンター

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2017年10月11日、アメリカ軍のCH53E 大型輸送ヘリコプターが沖縄県国頭郡東村高江の牧草地に不時着しました。この事故に関するあれこれは他所に譲るとしまして、このサイトにとって気になるのは放射線測定器です。

琉球新報に次のような写真が掲載されていました。

okinawa_ch53_01.jpg
<放射能測定器>放射能測定器を膝の上に乗せ、現場に入る米軍関係者=12日、東村高江
okinawa_ch53_02.jpg
<米兵の調査>放射能測定器を使って調べる米兵=12日午後3時15分、東村高江(具志堅千恵子撮影)
琉球新報:【写真】高江米軍ヘリ炎上 機体 無残な姿

放射能測定器じゃなくて放射線測定器ね。

FNN(フジテレビ)では動画もありました。

okinawa_ch53_03.jpg

FNN:沖縄 米軍ヘリ緊急着陸、炎上

identifinder_002.jpg

この写真から判別できるのは、FLIRのスペクトルサーベイメーター「identiFINDER(identiFINDER 2)」です(車中で膝に乗せているグレーと黄色の放射線測定器)。「identiFINDER」にはさまざまなモデルがあるのですが、これがどれだかはわかりません。

ただ、グレーと黄色の差は基本的にはIPの差です。グレーはIP53、黄色はIP68。ですから、海軍は黄色い「identiFINDER」を使っていることが多いようです。

ちなみに、現行の「identiFINDER」は正確には「identiFINDER R400」と言います。「identiFINDER」の歴史は1999年のドイツから始まります。対象はIAEA。そのあたりの話はこちらの記事をどうぞ。

identiFINDER / fieldSPECは生まれながらにしてスーパースターだった~Target SystemelectronicからICx、FLIRへの軌跡

それにしてもです。「identiFINDER」を持って行くのはいいとして、ガイガーカウンターも持っておくべきだろうとw 写真じゃわからないだけかもしれませんが。

なお、「identiFINDER」は基本的にはγ線を出す放射性物質が何なのか(核種)を判別するための放射線測定器です。一方、この事故で問題となるのは、機体の部品に使われているであろうストロンチウム(Sr90)です(氷結などによる亀裂・劣化を検出するため、ローターブレードに用いられる)。Sr90はβ線を出します。ですから、β線を捕捉できるガイガーカウンターを使うはずなんですが……。ヘリや戦闘機にはストロンチウム以外にγ線を出すような放射性物質も使われてるのかな? どうなんでしょう。

gc_526.jpg

さて、沖縄の米軍ヘリ墜落と言えば、2004年の沖国大米軍ヘリ墜落事件です。この際にはガイガーカウンターらしきものが使われていました。

沖国大米軍ヘリ墜落事件で使われた放射線測定器は本当に「eberline E-520」なのか!?

うん。こういう時こそ、「ガイガー直置き」なんですよw

で、アメリカ軍はいろいろな放射線測定器を使っていまして、これらをまとめた記事もあります。もしよければどうぞ。

アメリカ軍が使用している放射線測定器を並べてみた

いやぁ、ワイルドぉ。

というわけで、事故自体はいろいろな意味で深刻な話なんでしょうけど、放射線測定器的に見ると、とても興味深いですね。

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