2017/10/05

Mirion Technologies(ミリオンテクノロジーズ)がCanberra(キャンベラ)を買収していました/キャンベラの歴史

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ちょっとちょっと。このサイト休んでる間に、とんでもないことになってたんですね。え? みなさんご存じ? そ、そうっすか(^^;)

2016年7月1日、Mirion Technologies(ミリオンテクノロジーズ)Canberra(キャンベラ)を買収していました。どひゃあ。

Mirion Technologies:Mirion Technologies and Canberra

この合併により、新会社は世界第一位の放射線測定器メーカーとなりました。

キャンベラはフランスの原子力産業複合企業・AREVA(アレヴァ/アレバ)の子会社でした。2015年末頃からCanberra(キャンベラ)の売却を考えていて、2016年6月にミリオンテクノロジーズへの売却が実現したという経緯です。3億ユーロで売却したという報道ですから、日本円で397億円です。

これはとんでもないこと。でも、放射線測定器から離れていたら、このニュースはまったく耳に入って来ませんでした。いやぁ、意識的に得ようとしないと得られない情報ってのがやっぱあるんですねぇ。

さて、とてつもなくややこしい歴史ではあるのですが、ミリオンテクノロジーズがMGPやらRADOSやら、それはそれはすごい買収を繰り返して巨大化してきたということは、過去、幾度もご紹介してきました。

MGPを中心にMirion Technologiesができるまでを振り返ってみた~MGPとRADOSの違い

一方、キャンベラに関してはほとんど紹介していません。というのも、よくわからなかったからです。でも、今回、いろいろ調べている内に、えげつないサイトを見つけてしまいました。キャンベラ創業当時から約50年間、キャンベラで働いていたという方が、キャンベラの歴史をまとめているのです。

The History of Canberra Industries

情報量が膨大すぎて、読み切れませんw キーポイントだけいくつか抜粋してみます。ていうか、このおっちゃん、頭おかしいよw こんなによく書いたなぁ。

キャンベラは原子力ブームに乗って

キャンベラは1965年、Emery OlcottとChuck Greerによって設立されました。Canberra(キャンベラ)という名前の付け方が面白い。当時扱っていた技術に関連した名前をビシッとつけてしまうと、その後、ビジネスが広がった時に困ってしまうかもしれない。さて、どうしたものかといろいろ思案した結果、じゃあ社名は地名にしようと。さらに、どこかの国の首都の名前から取ろうと。

なんでやねん!とツッコみたくもなるのですがw、まあ、彼らがそう考えたんだから仕方ない。最終的に、オーストラリアの首都・キャンベラ(Canberra)か南アフリカ共和国の首都・プレトリア(Pretoria)かの2択となり、前者が選ばれたそうです。

ここで、当時の原子力発電所の状況を見てみましょう。

世界初の原子力発電所は1954年に運転を開始したソビエト連邦のオブニンスク原子力発電所です。これに続いて、西側諸国、イギリス、フランスでも原子力発電所が運用され始め、アメリカ初の原子力発電所・シッピングポート発電所が運転を開始したのは1957年12月18日です。

その後、アメリカでは"原子炉発注ブーム"が起こります。1966年から1974年にかけてです。キャンベラが設立されたのは1965年ですから、まさにブームに乗っていたということです。

[参考サイト]wikipedia:原子力発電所

キャンベラは他企業を買収しつつ、どんどん大きくなります。そして、相当はしょりつつ、ザックリ書きますが、2001年、キャンベラはアレバの前身・Cogema(コジェマ)の傘下に入ります。その後、2016年にアレバがミリオンテクノロジーズにキャンベラを売却したというのは上述の通りです。

高嶺の花・キャンベラ

ミリオンテクノロジーズ(MT)やサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TFS)に比べると、キャンベラの社歴はとてもシンプルです。また、MT、TFSが個人へ小売りもしているのに対し、キャンベラは小売りをしません。さらに、キャンベラは産業用・軍用でガッチガチです。

ですから、私たち放射線測定器愛好家(なのか?w)にとってみると、キャンベラは少し遠い存在です。イマイチ興味を持ちにくい。ただ。

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あああ。なんと見目麗しき「Radiagem」。もちろん、見た目だけじゃありません。各種スマートプローブをセットすれば、世界有数のハイスペック・ディテクターとなります。この容姿、この性能……萌えます。

今回の買収は資本的な話でして、ユーザーレベルで何か変わることはありません。MTやキャンベラの放射線測定器を持っている方、購入しようとしている方は、特に気にするニュースではないでしょう。

ひとつ口惜しいのは、これがきっかけでキャンベラが個人でも購入できるようになればよかったのに、という。まあ、まかり間違ってもそんなことはないのですが。ああ、そうか。この手が届かない高嶺の花感もそそるんだw

というわけで、ミリオンテクノロジーズとキャンベラが合併したというのは、とんでもないニュースなんですが、今さら気づきましたという記事でした。

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