アルファ通信(リアルタイム線量計訴訟の原告)が倒産しました

2014年06月11日
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文科省が調達しようとしていたリアルタイム線量計。この入札案件を落札したアルファ通信のあれこれに関しては、当サイトの過去記事をご参照下さい。

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当サイトのスタンスは、アルファ通信もデタラメだけど、文科省にも大いに非があったよね、です。ちなみに、その非とは「低くしろと言った」みたいなデマとは関係ありません。いまだにこういうことを言ってる人がいるんだもんなぁ。いやはや。


これは裁判記録をご覧になった野々村さんの発言です。低すぎるから高くしろ。文科省はそう言ったのです。これは裁判でアルファ通信も文科省も認めていることです。違う報道がなされている? 事実と真逆のことを報道するマスコミ、ジャーナリストがいるんだー。へー。

で、そのアルファ通信が6月2日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けました。つまり、破産したということです。

(株)アルファ通信(資本金2億円、中野区弥生町2-6-10、代表豊田勝則氏)は、6月2日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
(中略)
2011年8月には文部科学省と「オンライン線量計」の発注について契約を結び、福島県内の学校や公園に設置する計画が進められる予定であったが、その後、文部科学省が同システムについて「測定値が正確でないなどとして改善を指示し、納入期限を延期したものの改善が間に合わなかった」などとして、同年11月に同契約の解除を通知。これを受けて当社は、「納入が遅れたのは大幅な仕様変更を求められたため」などとして、2012年6月に物品供給代3億7018万円の支払いを求める訴えを東京地裁へ起こすなど、経営環境は悪化。2013年4月期の年売上高は約5億6400万円にまで落ち込んでいた。

負債は2013年4月期末時点で約30億3000万円。

[ソース]帝国データバンク:大型倒産速報

物品供給代は3億7018万円。30億円という負債額を見れば、この一件だけが倒産の原因だったというわけではなさそうです。追い打ちをかけた、という感じでしょう。

これは想像ですが、業績が落ち込む中、なんとか起死回生をと、リアルタイム線量計にかけてみた。相当な焦りがこういう事態を引き起こしてしまったんじゃないかとも思います。

原告が破産しても、ただちに裁判が終了するというわけではありません。原告本人もしくは破産管財人が裁判を続けていくこともありえます(もちろん、訴訟の取下げもありえます)。引き続き、裁判の行く末を見守っていきたいと思います。

さて、裁判がどうなろうとも、現段階で私たちが、あるいは文科省をはじめとする各公的機関が学ぶべきこともあるでしょう。再三言ってますが、繰り返します。

1cm線量当量って言うな!

空間線量って言うな!

こういうバカげた言葉が今回のアルファ通信問題を引き起こしたと言っても過言ではありません。もちろん、普段の一般人同士のコミュニケーションの中で、空間線量という言葉を使うのは構いません。当サイトでも使っています。

ですが、公的機関が、しかも税金が絡むような重要な場面で、定義もハッキリしない曖昧な言葉を使うべきではないでしょう。

この件に関しては、ただ単に「周辺線量当量(率)の1cm線量当量(率)」と書いておけばいいだけでした。たったそれだけのこと。裁判にだって税金は使われるわけですよ。文科省さん、あなたもいけなかったと思いまっせ。

というわけで、文科省や政府に文句を言いたい方は、「隠ぺいだ」「低く見せようとしている」みたいなしょーもないことを言わず、「1cm線量当量とはどういうことだ!」と、ここを攻めて下さいな。いや、ほんとに。

そのうち「DoseRAE 2」が競売にいっぱい出てきたりしてw てか、撤去するとなると誰がその費用を負担するんだ!? まだまだこの問題は長引きそうですな。
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コメント一覧

1183. 2014.06.16
http://liveinhope0727.wordpress.com/2014/06/14/%e3%81%93%e3%81%ae%e3%83%95%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%ae%e6%9d%b1%e9%9b%bb%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85%e3%81%ae%e5%a0%b1%e9%81%93%e3%81%99%e3%81%94%e3%81%84%e3%80%82%e7%a6%8f%e5%b3%b6/

いつも勉強に成ります。
こんな見方が世界では 支配的だと思います。

その後受注した 近所の富士通でアルバイトが作ってました。
1185. 2014.06.16
> こんな見方が世界では 支配的だと思います。

事実に反することがこれほど広まり、これほど信じられているというのが、すごいですね(^^;

何も根拠がなくとも、「そのほうが都合がいい」という観点で、とにかく政府や行政を悪者に仕立てあげなきゃ気が済まない。そんな人がいて、そんな人の言説に簡単に踊らされる人がいて。ひどいもんです。

> その後受注した 近所の富士通でアルバイトが作ってました。

富士通? 富士電機ではなく?

アルバイトが作っていようが社員が作っていようが、ちゃんとしたものなら構わないと思います。また、本当にアルバイトが作っていたのかどうか、私にはわかりませんので、なんとも…(^^;
1188. 2014.07.01
公共入札って安いところにきまっちゃうんですねえ。困ったことに。
そうするとα通信のような、甘い品質のところに決まる。
官僚から品質を問われる、メーカーは無茶振りという困ったものですねえ。
公共事業を手抜きされると笹子トンネルのように事故が
起きるわけなんですよ、日立のような入札業者はプラントレベルの永久保障を
行います、たとえば半導体チップの放射線エラーにまで保障します。
契約に記載されませんが公共事業においては常識なんですね。
α通信はCPUや半導体の永久保障をできるわけではありません。
公共入札は国民の命をあずかる事業です、失敗すると多くの国民の命
が失われます。規制庁により特命がなくなり入札になりましたが、価格だけで決まるようになりました。α通信のように問題を起こす業者が増え原発は事故が多くなるでしょう。それは国民が望んだ事、原子力村の責任ではありません。
1189. 2014.07.02
>>富士通? 富士電機ではなく?

富士電機では放射線でアルバイトはいません。
ちょっとー、いいがかりはやめて(笑)

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