歴史を見ていた放射線測定器「LB 27005」~1989年のベルリンの壁崩壊とベルトールド買収

2014年04月24日
関連ワード:コラム , berthold , history ,
gc_985.jpg
この写真は1989年12月2日、東ドイツのカヴェルシュトルフ(Kavelstorf)で撮影されました。11月10日のベルリンの壁崩壊直後です。

男性が抱えているのは放射線測定器です。彼はどこで何をしていたのか、彼らがこの先で目にしたものは何だったのか、ということは以下のページをご参照下さい。

[ソース]Norddeutscher Rundfunk(NDR):Glasnost in Kavelstorf

さて、この放射線測定器はなんでしょう。ずっとわからなかったのですが、偶然、見つけました。

gc_986.jpg
[ソース]CATÁLOGO DE EQUIPOS Y MATERIAL GRÁFICO CEDIDOS PARA LA EXPOSICIÓN(PDF)

1970年ごろから作られていたBERTHOLDの電離箱式放射線測定器「LB 27005」です。エネルギー範囲は12kev~2MeVで、測定範囲は1mR/h~300R/h、0.1mR~30mP/hの2レンジ。500mlは容積でしょうかね。

上記の資料によると、1980年から2000年まで、スペインのアスコー原子力発電所で利用実績があったそうです。軍用に開発されたとも書かれています。

私が見つけられた「LB 27005」に関する情報はこれだけです。

ベルリンの壁が崩壊した1989年、まさに同じ年にBERTHOLDはEG&Gに買収されます。「LB 27005」にしてみれば関係ない話ですが、ドイツもBERTHOLDも激動のさなかにあった、そんな歴史を切り取った一枚の写真と、そこに写っている一台の放射線測定器。不思議な歴史の巡り合わせを感じました。

どこかでまた「LB 27005」の情報を見つけましたら、追記します。こういうのは探して見つかるようなもんじゃないというのが、このサイトを始めてわかったことw
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