2014/04/21

トーマス・エジソンのサーベイメーター~独特なフォルム、独自の検出器。だけど、ORAUの論評がひどいwww

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1868年、トーマス・エジソン(Thomas Alva Edison)は21歳の時に最初の特許を取得します。以降、数え切れないほどの発明をしてきました。そんなエジソンは30歳のとき、ニュージャージー州のメンローパークに初めての研究所を設立します。ここで蓄音機やフィラメントを発明しました。当時、エジソンは”メンローパークの魔術師”と呼ばれることもあったそうです。

エジソンの事業規模はどんどん大きくなっていきます。そして、研究所が手狭になってきたため、新たな場所に研究所を移します。1886年のことです。新天地は同州のウェストオレンジ。

エジソンの快進撃は留まることを知りません。数多くの企業を作り、数多くの発明をし、新製品をどんどん世に送り出します。GE(ゼネラル・エレクトリック)もこんな過程で生まれた企業です。

[ソース]History of Thomas Edison's Research Laboratory

さて、詳しい時期は不明ですが、同地にThomas A. Edison Research Laboratoryという研究所も作られていました。これが1886年に作られた研究所自体を指すのか、そこから派生して後年にできたラボなのかはよくわかりません。いずれにせよ、1963年から64年にかけて、この研究所が放射線測定器を製造していました。「Edison Survey Meter - R&D Prototype」です。

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[ソース]Oak Ridge Associated Universities

1931年に亡くなっていますから、この放射線測定器の開発にエジソンが直接関わっていたというわけではありません。でも、エジソンらしい放射線測定器だと思います。

まず、この外観。LUDLUMの「Model 26(-1)」を彷彿とさせる独特なフォルムです。当時、こんなサーベイメーターはありませんでした。明確に利用シーンを想定し、最適な形を製品に与える。これはデザインが斬新というだけのことではありません。このデザインこそがある意味で”発明”です。

検出器もエジソンらしく、オリジナルの技術が使われています。詳しくはわからないのですが、ガイガーミュラー計数管の応用とも言える技術だそうです。φ1"×高さ1.25"ほどの、ガラスで覆われたドーム型のチューブ。その中に、二本の電極が平行に、シンメトリックに配されています。

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放射線を検出する原理は、GM管とほぼ同じじゃないでしょうかね。この”エジソンチューブ”(勝手に命名w)は低電圧で動作し、丈夫で、1μs以下という不感時間が特長だったようです。

測定範囲は0~100R/h。レンジ切り換えなしで、メーターは非線形。サイズは約12×12×30cm、重さは約2kg。プレートの記載からすると、OCD(Office of Civil Defense/1941~1979。FEMAの前身)の要請に基づき開発されたプロトタイプなんでしょう。”CD V”の型番も付与される予定でした。

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しかし、事情はよくわかりませんが、正式にこれが製品化され、CDに採用されたという実績はなかったようです。幻に終わったエジソンサーベイメーター。うーん、かっこいいのになぁ。

まあ、このサイズで2kgですからねぇ。さすがに重いかな。この点に関して、たまに変なことを言って笑かしてくれるORAUの担当者(上記資料の執筆者)は、こんな風に書いてます。

It would provide protection against more than just radiation - this hefty device could be quite useful when the neighbors attempt to force their way into your fallout shelter.

ぶん殴っちゃうの!?wwwwww 一応、ORAUでしょ? 冗談を言うにせよ、もう少し言い方を…(^^; いや、私は好きですけどねw

エジソン―魔術師といわれた発明王 (学習漫画 世界の伝記)
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