過去最高に奇妙奇天烈な放射線測定器「Полынь-101」。何がヘンって、なぜこんなものを搭載してるんだとw

2014年03月27日
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数百種類の放射線測定器を見てきました。mp3で音楽が聞ける測定器、ゲームができる測定器、いろいろありましたが、驚くほどではありません。しかし「Полынь-101」は、これまで見てきた中でもっとも奇妙奇天烈、珍品中の珍品だと断言できます。

[ソース]
Дозиметр-шагомер "Полынь-101"

まず、”Дозиметр-шагомер”という名前の通り、歩数計がついています。こんなの見たことありません。レポート主は「人の運動活動性をコントロールするため」に、歩数計機能を搭載していると推察しています。時間ではなく運動を見るというのは、なかなかない発想です。ほんとにそうなのかどうかはわかりませんが。

ある種のマッピングに利用できるからじゃないかとも思いました。しかし、どうもそうではなさそうです。というのも、そもそもこれには線量率の表示がない!w さらに、いくつかのモードがあるわけですが、これらを同時にこなすこともできないようです。つまり、歩数を測っている際は、歩数しか測れません。完全に歩数自体を何かの目安にしようとしています。

次にヘンテコリンなのが0.35Sv固定の時間積算モードです。0.35Svに到達するまでにどれほどの時間がかかったかを測定します。しかし、0.35Svに達するのにどれほどの年月が必要でしょうか。しかも、電池が切れたらメモリは失われます。電池が持つ間に0.35Svに到達しなければ、このモードの意味がないのです。

百歩譲って、それほどの線量があったとしましょう。だったら測るなと。逃げれとwww

そして次は外部検出器の接続です。電池スペースに4ピンの(?)同機専用外部検出器が接続できるようだとレポート主は言います。しかし、そんなものは目にしたことはありませんし、しかも、それつないじゃったら電池どうすんねんと。検出器に電源機能もついてなきゃつなげません。

最後に、積算機能の単位がn(ナノ)。1~99999nSv(=99μSv)、99日間まで測定することが可能です。平均すれば一日1μSvでちょうどです。まあ、これはわかります。しかし、先の0.35Svとのアンバランスさといったら!w

逆に、一日1μSvだとしたら、0.35Svに達するのに…958年!?w いったいどんな状況を想定して設計されているのか意味不明です。

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しかし。

ちゃんとした専門家が、ちゃんとした技術者がこれを設計し、製造しています。普通に考えて普通に売れそうなものを作ればいいはず。なのに、こんなヘンテコリンとも言えるようなものを作っちゃいました。あまりに変なので、逆に、ここには開発者の強烈な思想が込められているはずだ。むしろそう考えるべきでしょう。

では、その思いとはなんなのか。気になる方はあれこれ想像してみて下さいw

表示とメモリ部分の電源を分けてるのも面白いんだよなぁ。

余談。Полыньはヤマヨモギ。メーカーはКамертон(kamerton)。ここかな? もちろん現在は製造されていません。

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※例の場所www それにしても、かっこいいよなぁ。いいデザインです

チェルノブイリの”例の場所”の写真を集めてみた
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