2014/03/08

MGPを中心にMirion Technologiesができるまでを振り返ってみた~MGPとRADOSの違い

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Mirion Technologiesの歴史

1955年 ドイツの電機メーカーAEG(Allgemeine Elektricitäts-Gesellschaft/General Electricity Company)主導のもと、ミュンヘン工科大学からスピンオフする形で核放射線測定器の研究開発グループが設立される
1960年 カール実験炉(1962年にドイツ初の原子力発電を成功)に納入
1965年 フランスのグルノーブルにMerlin Gerinが設立される(のちに原子力計装分野を扱う)
1968年 AEGがHartmann & Braun(H&B)を買収。ミュンヘン放射線モニタリンググループと統合し、H&B Nuclear Measurementとなる
1969年 1988年までミュンヘン製品はH&Bブランドとしてドイツの全原子力発電所に配備される
1978年 Merlin Gerinの核測定グループがプロバンスのラマノンに移り、Merlin Gerin Provenceとなる
1980年 AEGがH&B Nuclear Measurementを含むHartmann & Braunを銑鋼メーカーであるMannesmann(マンネスマン)に売却
1990年 アトランタにMGP Instruments Inc.が設立される
1993年 MGPが新世代放射線モニタリングシステム”RAMSYS”を開発
1994年 Merlin Gerinが核測定部門を売却。Merlin Gerin ProvenceはMGP
1995年 H&B Nuclear Measurementが事故(後)の状況のための放射線測定器を開発
1996年 MannesmannがHartmann & BraunをオートメーションメーカーであるElsag Baileyに売却
1999年 ABBがElsag Baileyを買収し、H&B Nuclear MeasurementはABB Utility Automation groupの一部門に
2000年 ABBグループが核・原子力市場から撤退。核・原子力関連部門をWestinghouseに売却。H&B Nuclear MeasurementはWestinghouse Reaktor GmbHの一員に
2001年 MGPがH&B Nuclear Measurementを買収
2002年 MGP InstrumentsがRados Technologyを買収。Rados Technology、MGPI-H&B、MGP Instrumentsがブランドとして集結し、synOdys Group SAを設立
2004年 American Capital Strategies Ltd.がsynOdys Group SAを買収
2006年 American Capital Strategies Ltd.がsynOdys Group SAをはじめとする複数の企業を統合し、Mirion Technologiesを設立。放射線モニタリングシステム部門、保険物理学部門、センシングシステム部門、イメージング部門、線量測定部門の5部門を組織
2009年 MGP Instruments SAはMirion Technologies (MGPI) SAに、MGP Instruments GmbHはMirion Technologies (MGPI H&B) GmbHに、MGP Instruments IncはMirion Technologiesとなる

[ソース]
Mirion technologies:RADIATION MONITORING SYSTEMS | Presentation & History
American Capital, Ltd.:American Capital Portfolio Companies

2001年まではまだわかりやすい。しかし、2002年から怒涛のごとく買収・合併が進み、一挙に巨大企業・Mirion Technologiesができあがっていきます。このあたりが非常にややこしいw

MGPはアメリカ発祥です。しかし、話の展開はドイツとフランスが中心です。ここが非常に重要なポイントだと思っています。この件に関してはまた後日。

部門と国から見るMirion Technologiesの各ブランド

放射線モニタリングシステム部門
(Radiation Monitoring Systems)
MGP、MGPI H&B
保健物理学部門
(Health Physics)
MGP、RADOS

アメリカ Mirion Technologies (MGPI) Inc.
フランス Mirion Technologies (MGPI) SA
ドイツ Mirion Technologies (RADOS) GmbH
Mirion Technologies (MGPI H&B) GmbH
フィンランド Mirion Technologies (RADOS) Oy

ひとつの国にひとつのメーカーがあり、製品を作り販売している。そんな単純な話ではなくなってきます。放射線測定器は(製品は)、そして資本は、軽々と国を越えていきます。

ブランド別の主なMirion Technologies製品

※製品名のリンク先は当サイト内のカタログです

MGP系

RAM GAM
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PDS 100 G/GN
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HDS-101 G/GN
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PDS GO
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DMC 2000S
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RADOS系

RDS 30
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RDS-31
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RAD-60
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RADOSは所詮、原発=保健物理学です。MGPは保健物理学部門と放射線モニタリングシステム部門の両方にまたがります。原発に加え、核もターゲットです。

ですから、RADOS製品はシンプルです。オーソドックスな昔からあるタイプの放射線測定器が多いです。一方、MGPは最先端の技術を詰め込もうとしますから、バリエーションが豊富で多機能・高性能モデルが目立ちます。

余談ですが、MGP系のAMPシリーズ、RAMシリーズはアメリカのみで取り扱っています。だからイスラエル=ROTEMなんですねぇ。

さて、MGPを中心にMirion Technologiesを見てきましたが、私にはあとふたつの課題が残っています。ひとつは近々に記事にしてまとめたいと思います。もうひとつは難儀しそうです。ここ一ヶ月ほど、ずっとそのことを調べてるのですが…。難しい(^^;

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