2014/02/20

核実験博物館には名機と呼べる放射線測定器が勢ぞろいで、しびれた

ラスベガスにNational Atomic Testing Museum(NATM)という博物館があります。運営しているのはNevada Test Site Historical Foundation(NTSHF/ネバダ核実験場歴史財団)という非営利団体です。ですから、”national”とついていますが、日本語に訳すと、(アメリカ)核実験博物館といった感じです。少なくとも”国立”ではありませんw

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http://www.flickr.com/photos/mcb/8351374889/

ネバダ州を中心とした核実験の歴史等を展示している博物館なんですが、ラスベガスということからもわかる通り、どちらかというと見せ物的要素の強い施設です。運営側の意図はさて置き、なんとなく微笑ましさを感じさせます(宇宙人がいたりしますしw)。

さて、同博物館には数多くの放射線測定器も展示されています。

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http://www.flickr.com/photos/66082566@N00/7383773338/

放射線測定器好きとしてはたまらないスペースです。もう少し詳しく見ていきましょう。

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http://www.flickr.com/photos/10046763@N02/8189163102/

右手は線量計の類です。ま、ここはそれほどでも。スルーw

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http://www.flickr.com/photos/picsbybrick/8854654678/

問題は左側のサーベイメーターたちです。よく見かける機種もありますし、初めて見るようなものもあります。

natm_005.jpg http://www.flickr.com/.../naohai/8564487472/

左はVictoreen製。ふたつ注目点があります。ひとつは下部の黒いプレート。拡大してよく見ると、「Los Alamos Scientific Laboratory」と書かれています。ロスアラモス国立研究所ですね。核兵器開発を担っていた中心的存在です。Victoreenがロスアラモスにこのサーベイメーターを納めていたのでしょう。

そしてもうひとつの注目点は右側面にある「Victoreen」というサインっぽいロゴです。これ、どこかで見たことないですか? そう、富士電機/富士通の1970年代のサーベイメーター「SM-102」に書かれていたロゴと書き方がそっくりです。絶対、Victoreenを意識してるよなぁw

[関連過去記事]
奇跡のガイガーカウンター「SM-102」~神戸工業、富士通、富士電機の放射線測定器的歴史をひも解く

右はJORDAN ELECTRONICS製。シビルディフェンス(CV)用の直読式ポケット線量計やサーベイメーターも作っていたようです。こちらは当サイトでは初登場。何かの機会に詳しく紹介してみたいと思います。

natm_006.jpg http://www.flickr.com/.../nikigunn/7613631260/

すごい! JORDAN ELECTRONICSもありますが、上段右端はNuclear Instrument & Chemical Corporationの「Model 48A "Pee Wee"」! アメリカのサーベイメーターの歴史において欠くことのできない名機です。Eberline=TFSやLUDLUMは、ある意味でこのシリーズから生まれたと言っても過言ではありません。

下段で燦然と輝くTechnical Associates製「Juno Model 7」も気になりますが、この中で特に目を惹くのが上段中央のヘンテコリンなサーベイメーターです。なんだこれは!?

読み取れる範囲で本体表記を書きだすとこんな感じです。

RATEMETER
SCINTILLATION GAMMA
TYPE 1597A SER. ● ●●●
●●●●・・・

GENERAL RADIOLOGICAL LTD LONDON
BATTERY COVER
TYPE ●●・・・

LONDON?? うーん。なんだろうなぁ。こういうのはしばらく放っておいて、偶然見つけることを期待した方がよさそうですw

[参考サイト]
http://www.culturegrid.org.uk/search/2988129.html
http://www.culturegrid.org.uk/static/showResource/2988129

natm_007.jpg http://www.flickr.com/.../nikigunn/7613622328/

左はPrecision Radiation Instruments(PRI)の「Model 111 Scintillator」シリーズです。ハンドルの形状から、111Bか111Cでしょう。本体部分のキャップとつまみが取れちゃってますねw

同シリーズの初期モデル「Model 111」は1950年代初頭に開発されました。一般商用シンチサーベイメーターとしては、もっとも早くNaIを搭載したモデルかもしれません。

111Bは通称"Deluxe Scintillator"。確かにいろいろすごかったのですが、その最大の特徴はウランの含有率を%で表示できた点です。その正確性は知りませんがw

当時のPRIは、この界隈で一番イケイケだったメーカーかもしれません。とにかく膨大な宣伝・広告を打ち、消費者に猛アピールします。このあたりのことも非常に面白いので、詳しくはまたの機会に。

あ、右手はVictoreenの「740-F」です。こういうフォルムが流行ったんですよねぇ。この辺のことも後日改めて。

いやぁ、とにかくしびれました。ラスベガスは観光地としても人気ですから、もし行くことがあったら、核実験博物館にも寄ってみてはいかがでしょうか。その際は、上の黒いサーベイメーターを全角度からドアップで撮ってきて下さい!www

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