「GODZILLA」と「ゴジラ」の放射線測定器~Anti Godzilla's Radioactivity Kit

2013年12月26日
関連ワード:コラム , history , 集めてみた , 映画 ,
「Godzilla」(ゴジラ)が2014年5月に公開される予定です(日本での公開は7月予定)。これに先立ち、特設サイトが開設されています。同サイトで使用されている効果音はガイガーカウンターのクリック音だとか。

[ソース]M.U.T.O

乾いたバリバリ音がそうでしょう。「DX-1(DX-2)」のクリック音に似ています。アナログ系で使われがちな音です。1950年代ならいざ知らず、現在、このような音のするガイガーカウンターでゴジラと対峙するというのは、少し無謀な気もします。

ちなみに、1954年公開の「ゴジラ」第一作目には、こんなガイガーカウンターが登場します。

gc_789.jpg

ゴジラが最初に襲撃した大戸島で物理学者・田辺博士がガイガーカウンターで調査しているシーン。機種は不明です。実在のものかどうかもわかりません。

gc_790.jpg

本土に上陸したゴジラにより被災した子供を医師らしき人がガイガーカウンターで検査しているシーン。上のガイガーカウンターとおそらくは同じでしょう。撮影の便宜上、上面に黒いパネルか何かを敷いているのだと思われます。

gc_791.jpg

海中に潜むゴジラの位置を田辺博士がガイガーカウンターで突き止めているシーン。形状が違いますから、上ふたつのガイガーカウンターとは別のものだと思われます。これで位置がわかるってんですから、相当な汚染があるはずです。その割に船上の方々は無防備w

gc_792.jpg

据置型のガイガーカウンターで海水か何かを調査しています。「RADIATION COUNTER」となっているから、おそらくは放射線測定器なんでしょうけど、メーターがkVというw スケールの32てのも放射線測定器ではまず見かけません。”INTERPOLATER”は”INTERPOLATOR”の誤植でしょうかね。メーカーはSCIENTIFIC RESEARCH INSTITUTE,LTD.と株式会社科学研究所となっています。いかにもありそうな名前ですが、これらもおそらくは創作でしょう。

※このメーカーに関する情報をお寄せ頂きました。コメント欄もご参照下さい

モデルとなった機種があるのかもしれませんが、さすがにそれを探すのは大変そう。どこかで偶然、見つけることを期待しておきますw

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ところで、来年公開される「Godzilla」において、アメリカ軍がゴジラに対峙する際、どのような放射線測定器を使うのが最適ですかね。現実的には、LUDLUM、CANBERRA、Thermo Fisher Scientific(TFC)あたりかな? 実際にアメリカ軍でも使われていますし。

各人は「ULTRA RADIAC」(ミリタリーバージョン)や「EPD-MK2」を装着。比較的余裕があれば、LUDLUMの「Model 3」、CANBERRAの「Military Radiac AN/VDR-2」なんかでサーベイし、「identiFINDER R400(identiFINDER 2)」(FLIR)あたりで核種同定しましょうか。

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では、私たち一般市民はどうでしょう。予想がつかない線量ですから、できるだけ高線量に対応していたほうがいいかもしれません。また、逃げまどう可能性もありますから、かさばらず、かつ、頑丈なもののほうがいいはずです。そこで、”Anti Godzilla's Radioactivity Kit"を考えてみました。

まずはMirion Tecnologiesで固めてみます。「RDS-30」(サーベイメーター)と「RAD-60」(個人線量計)のセット。頑丈極まりないw 「DMC 2000S」だとちょっと弱い感じもします。また、サバイバルな環境だったら「MULTIRAD-LLR」も惹かれますが、入手が困難でしょうし、GPSなど余計な機能も満載でtoo muchな感じもします。

TFSでもいいキットが組めそうです。「RadEye PRD」(サーベイメーター)と「EPD」(個人線量計)。「RadEye PRD」は上限が100mSv/hのモデルだとよりいいかもしれません。個人線量計はγ線のみでいいでしょう。β線にも対応した「EPD-MK2」は個人ではいりません。「EPD」シリーズは入手が大変そうですけど。

「PDR-111」(サーベイメーター)&「PDM-122」という国産好きな人にはたまらないセットも考えられますが、ちょっと貧弱な気もします。「PDR-111」は上限が19.99ですしね。まあ、振り切った時点でアカン状況ではあるのですが。ああ、「ADM-112」ないしは「Dose e」(富士電機)というのもありかw けど、MTやTFSと比べると…やっぱりかわいく見えますね(^^;

もうちょっとリーズナブルに、ということであれば、比較的反応が早く、積算もできる「TERRA MKS-05」や「GammaRAE Ⅱ R」を単体で。もう少し予算があれば「PM1703MO-1」あたり? いや、ちょっと待てよ。ゴジラがαβγのみとは限らないな。とすると、「PM1703GNM」!

備えあれば憂いなし。ゴジラが襲ってきたら大変ですからね。みなさん、ぜひゴジラに備えて放射線測定器を!www

というわけで、来年公開予定の「GODZILLA」でどんな放射線測定器が使われているのかが楽しみという記事でした。まーったく、早朝までなんでこんなくだらないことをあたしゃやってんだw 早く寝なければ(^^;

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コメント一覧

1197. 2014.07.15
科研製薬という会社に勤める者です。1954年版『ゴジラ』を見た息子から「ガイガーカウンターってお父さんの会社の?」と言われ、ネットで探していてこのページに辿り着いた次第です。
「株式会社 科学研究所」とは確かにSF映画にありそうな社名ですが、れっきとした弊社の前身ですし、映っている「科研」の丸いマークは今も使われています。元々は理化学研究所なのですが、㈱科学研究所を経て現在の社名になっています。
いずれにしても、60年前の名画に我が社の前身の製品が出ていたとは驚きであり、また誇らしくもあります。
1198. 2014.07.15
ひぇー。

http://www.kaken.co.jp/company/history.html
http://www.riken.jp/about/history/

こちらでしょうかね。存じ上げませんでした。失礼しました。本文も訂正いたします。

理化学研究所周辺では放射線測定器もちらほら作られていたようですし、大変興味深い歴史です。今後も鋭意調査していきたいと思います。

情報ありがとうございましたm(_ _)m

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