2013/11/22

シンチレックスが実用化。高速ホットスポットモニター「R-eye」(放射線医学総合研究所&応用光研工業)

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移動しながらホットスポットを探査できる「R-eye」を開発したと、独立行政法人放射線医学総合研究所が発表しました。

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独立行政法人放射線医学総合研究所(理事長 米倉義晴、以下、放医研)白川芳幸研究基盤技術部長、応用光研工業株式会社(代表取締役社長 江原直行、以下、応研)鎌田貴志計測機器部課長代理らの研究チームは高速ホットスポットモニター“R-eye (アールアイ)” の開発に成功しました。本成果の詳細は日本放射線安全管理学会第12回学術大会(札幌、11月27日~29日)で報告されます。
(中略)
白川・鎌田らの研究チームは、サーベイメータを移動させながらでも静止させた時と同様に値を求めることができる予測応答原理を開発し、サーベイメータの応答を10倍以上高速化しました。この技術を福島のホットスポット探査に応用し、従来のサーベイメータと比較して測定時間を約10分の1に短縮することにより、面で測定することを可能とする高速ホットスポットモニター R-eye の実用化に成功しました。

[ソース]
独立行政法人 放射線医学総合研究所:高速ホットスポットモニター“R-eye”の開発に成功 - 測定を点から面で行うことが可能に -

いろいろ書かれているのですが、「R-eye」の仕様と特性を抜き出してまとめてみました。

<R-eyeの仕様>
サイズ:幅42cm×長さ63cm×高さ90cm
重量:約20kg
検出器:シンチレックス
検出範囲:300平方cm 、幅16cm
(将来 800平方cm、幅25cmに拡大予定)
予測時間:1秒(従来品より10倍以上高速)
予測範囲:毎分1500カウント以上(この装置のバックグランドの5倍程度)
速度:時速1.8km程度

<R-eyeの特性試験>
時速1.8km程度で装置を移動させ、繰り返し測定を行い、精度を評価。

微弱セシウム137線源、7kBqに対して十分に時間をかけた測定では毎分3000カウント、1秒での予測応答は毎分3000±600カウント。

ホットスポットの判断(例えば毎分1500カウント以上)は問題なし

京都大学、放射線医学総合研究所、帝人化成(現帝人)が共同開発したシンチレックス。これが初めてというわけではありませんが(確か)、ようやく出てきましたね。なかなか面白いんですが、私が特に気になったのは2点です。

・放医研が開発した予測応答原理を応用
・「R-eye」ではベータ線を検出している

reye_003.jpg 要は、変化が起き始めた最初の1秒間の針の動きから、最終的な値を推定するのが予測応答原理。で、γ線よりβ線のほうが放射線源の特定に向いているから、β線にも対応しているシンチレックスを採用していると。

この類の製品もいろいろ出てきましたね。ざっくり言うと、カメラ型とサーベイ型(勝手に命名)に分かれるような気がします。そして、カメラ型は原発メーカー系が多く、サーベイ型はこの応用光研工業しかり日立アロカメディカルしかり、測定器メーカーが多い感じもします。まあ、東芝も日立コンシューマエレクトロニクスもカメラを作ってきていたからってのもあるんでしょうけどね。

とりあえず、日立アロカメディカルのNaI「NiRS」(γ線)、応用光研工業のシンチレックス「R-eye」(β線)、両者とも放医研が共同開発しているわけでして。放医研が二股をかけてるプレイボーイ風にも見え、やらしいやっちゃなぁというか、うまくやりよるなぁというかw

[関連過去記事]
放医研と日立アロカメディカルのホットスポット探査システムがいろいろな意味で興味深い
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