「図解入門 よくわかる最新線量計の基本と作り方」(宇都宮泰著)を読んでみた

2013年03月05日
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宇都宮泰さんがご著書を上梓されました。「図解入門 よくわかる最新線量計の基本と作り方 (How‐nual Visual Guide Book)」(宇都宮泰著/秀和システム)です。さっそく購入し拝読させて頂きました。


図解入門 よくわかる最新線量計の基本と作り方 (How‐nual Visual Guide Book)
すごいボリュームですねw 質・量ともに。

第三章の「放射線量計を作ろう」がメインとなっていますが、ガイガーカウンターの自作に興味のない方にも大変有益な一冊です(というか、実際に自作せずとも簡単に自作の工程を知っておくことは、ガイガーカウンター/放射線測定器を扱う上で、とても役立ちます)。ですが、その他の部分も興味深い内容が満載です。

細かなことは読んでご確認頂けばいいですし、これに解説を加えるというのもおこがましい限り。サラッと全体に目を通した感想を述べさせて頂きます。

まず、何を信じるかということです。結論から言いますと、自分ということになるのですが、もう少し詳しく言えば、”感覚”です。これが端的に表れているのがカウントでしょう。

”感覚”というと個人的な、すごくテキトーなもののように思えますが、そうじゃありません。多くの知識と経験、訓練を要します。定確度計測という数学的・理論的な武装も忘れません。

そしてもうひとつ、具体的で実践的です。マスクの付け方、手洗いの仕方にここまでページを割くのはなぜか。なぜ、計数率ではなく積算計数値を記録するのか。しかも手書きで。ひとつひとつのことがとても具体的です。実際の状況を想定した実践がここには記されています。

○○Bq/kgだとこんな影響がある。どこぞの学会では○○Svまでは確率的にこうだと言われているが、本当はこうだ。そんな話は一切出てきません。

「わかった。この数値だとこういう影響が出るのね。なるほど。で、あなたはそれをどうやって知るの?」

てことなんですね。

一番重要なのは、いま、この私は、どういう状況にあるのかということを具体的に知ることです。そして、本書ではその実践が紹介されています。

これから放射線測定器を初めて買おうという方には少々レベルが高いかもしれません。まずは1台買ってみた。測ってみた。さて…という方にはとても参考になると思います。興味のある方はぜひご一読を。

最後に、当サイトが巻末でチラリと紹介されていました(^^; 「本邦一」とは身に余るお褒めの言葉です。ありがとうございますm(_ _)m

※ホントどーでもいいことですが、本書にも登場される女性、サイトでもチラホラと拝見しますが、かわいいですねw
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