2012/12/10

2012年放射線測定器的重大ニュース&2013年予想

関連ワード:コラム , 国民生活センター , 浪江町のガイガーカウンター , アルファ通信 , リアルタイム線量計 , エアカウンター ,

2012年 放射線測定器 重大(10大)ニュース


重大な10大ニュースを挙げてみました。順番はなんとなくの順位です。当然、私の主観的な判断ですから、大いに偏ったラインアップとなっておりますw

1 「エアカウンターS」登場

2012年2月3日、エステーから半導体式放射線測定器「エアカウンターS」がリリースされました。7,900円という価格、筒状の独特なフォルム。その衝撃はあまりにも大きく、またその後、とてつもない人気を博します。全世界的に見ても放射線測定器のエポックメイキングであることは間違いありません。

2 トンチンカンな浪江町

トンチンカンな町議(たち)と町議会のすったもんだで、わけのわからんことになった浪江町の放射線測定器入札案件。「やれやれ」と呆れる姿をニヒルにお見せしたかったのですが、残念ながら憤りしか湧き上がりません。ただ、それでも少々達観するならば、”ザ・日本”とも言えなくはなく。

まぁ、誤解を恐れずに言っちゃいますが、こうなった以上、「TERRA-N」が浪江町”なんか”に配布されなくてよかったとすら感じます。これほど素晴らしい機種が、”あんな”町専用に配られるのはもったいない。あーもったいない。

あくまでも放射線測定器的観点から申し上げとります。浪江町という地域、浪江町(元)住民の方々に他意はございません。

[関連過去記事]
浪江町のガイガーカウンター その10 ~TERRA-N誕生の背景に隠された”真相”

3 アルファ通信が提訴

文科省によるモニタリングポスト入札案件が昨年秋ごろから、こちらもすったもんだ。そして2012年6月に、落札業者・アルファ通信が国を相手に提訴しました。

こういうのは0対100ってことはありませんし、提訴の結果にはそれほど興味はありません。ただただ、両当事者の証言により、ことの顛末、真相が少しでも解明されることを祈るばかりです。

[関連過去記事]
アルファ通信のリアルタイム線量測定システム契約破棄に関する提訴メモ

4 ポリマス、RAEが日本上陸

2012年3月、アメリカのRAE SYSTEMSが日本法人、日本レイシステムズを設立しました。ベラルーシのPolimasterも2012年10月にポリマスター・パシフィック株式会社を日本に設立しました。

ユーザーから見た場合、後者による影響は今のところあまり感じないのですが、前者においては個人線量計「miniDOSE」がリリースされたので、そこそこのインパクトがあったように思います。

両社製品が購入しやすくなり、あるいはアフターサービスが充実すればいいんですけどね。

5 国民生活センターがしれっと個人線量計をテスト

国民生活センターがサーベイメーターと個人線量計の違いを学びましたw そして個人線量計をテストしました。その内容はさて置き、じゃあ昨年9月のあのテストはなんだったんだと。

ただ、残念ながら、個人線量計のテストに関してはそれほどの注目は集まりませんでした。サーベイメーターと個人線量計は違うという一番重要な事実が含まれているテストなのに。ま、そんなもんか。

[関連過去記事]
ようやく国民生活センターが個人線量計のテストをしました~長かった…

6 「TERRA-P」が1万円、「RadEye B20」が12万円

放射線測定器の販売価格が全般的に下がった1年だったと思います。その中でも印象的だったのは4万円台の「Inspector PLUS」、1万円を切った「TERRA-P」、12万円台という恐ろしい価格で販売された「RadEye B20」。LUDLUM、1503、1008、DC-100あたりも随分下がりました。ユーザーにとってはとてもありがたいのですが…。

某ショップはある日突然、閉店しました。某ショップも事業を縮小しつつ、在庫がなくなり次第、放射線測定器の販売からは手を引くそうです。放射線測定器の販売を目的に、3.11以降に設立されたショップは、苦しいところも多いような(^^;

7 シンチが続々

日本精密測器の「DC-100」「DC-200」、エステーの「エアカウンターEX」、ヤマガタ共同の「γ11(ガンマイレブン)」、ひさき設計の「FM-h3」などなど、日本メーカーがこぞってシンチをリリース。価格のことも含め、シンチが安定して入手できるようになってきた。日本の現状を見た場合、シンチが売れるだろうと判断した。そんなところでしょうかね。

8 「RADIEX 2012」開催

放射線、放射能、環境に関するさまざまな展示会が目白押しで、数多くの放射線測定器に触れることができた1年でした。中でも今回が第一回目の開催となった「RADIEX 2012」が印象的でした。

こうした展示会のいいところは、実機に触れられるというのもあるのですが、メーカーの方と話せるというのがいいですね。そして、製品に関して詳しいことが聞けるということはもちろん、メーカーのあり方がうかがい知れるというのが面白い。

過去記事ではあまり書きませんでしたが、ぶっちゃけ、どうかと思うメーカーもありました。ふーん、そんな対応するんだ。ぜってーおめーとこのは買わねえぞ!そもそも買うつもりもなかったんだけどねっ!と言いたくなるようなw

あまりネガティブなことばかりでもなんなんで、好印象だったところを実名付でご紹介。

日立アロカメディカル。一般素人に対しても丁寧に説明して頂けました。堅苦しさは否めませんがw、とても親切。ありがとう!

サードウェーブ(ドスパラ)。「RadEye B20」萌え話に付き合って頂けました。説明も丁寧で親切。ありがとう!

リガク。決して自社製品にとってプラスではないことも、腹の内をぶっちゃけてくれました(性能が悪いとかそういう話ではありません)。その正直さ、素敵ですw ありがとう!

Safecast & IMI。外国の方たちですからね。フレンドリーですw そして何よりダン・サイス! 興奮醒めやらぬ一日でした。ありがとう!

[関連過去記事]
興奮と衝撃の坩堝と化していた「RADIEX2012」!アロカ、ROTEMが新製品!あのパンケーキもリガクも岩通も!そしてあの人!

9 相変わらず()笑な日本製

「不況が」「国際競争力が」

いろいろ言われる昨今ですが、さもありなんと思わせるような代物を次から次へとリリースする日本の中小メーカー。見ていて恥ずかしいし、日本の行く末を案じさせもします。

しかしまあ、ほんと不思議なんです。「放射線測定器を開発しよう」その意気込みは嬉しい。だけど、デザイン案が上がってくるわけですよねぇ。そこで誰も「これはちょっと…」って言わないんですかね。あるいは、放射線測定器を作るメーカーにはセンスゼロな社員しかいないんですか??

[関連過去記事]
新たなパンケーキGC誕生か!?~眉間にシワ寄せて作られた製品を使っていると、 使っている側の眉間にもシワが寄る

10 ガンマカメラ、ベクレルモニタ、WBC

東芝、日立のガンマカメラが注目を集めました。食品中の放射能への関心の高まりから、ベクレルモニタも新製品が続々発表されました。WBCではあれこれと問題が発覚したように見聞きし…。

ニュースとしてはそこそこ大きいのかもしれませんが、すみません、あまり興味を持てませんです(^^;

2013年予想


予想と言いますか何と言いますか、個人的に気になることなどをいくつか。

気になる機種

「RADEX 1212」(Quarta-Rad)、「Quantum」「Expert」(SOEKS)、「PDS-GO」(Mirion Technologies)、そして「Onyx」(IMI)。どれも気になります。「PDS-GO」はもしかしたらもうリリースされているかもしれませんが、いずれにせよ、日本市場に本格的にお目見えする際は、それなりに盛り上がるような。てか、盛り上げたいw

まず一発目は新年早々の「Onyx」。要注目です!

スマホ一体型

スマホ接続型はいろいろありますが、2013年はスマホ一体型がそれなりに出てくるような気もします。

参考になるのはロシアの「DO-RA.Classic」「DO-RA.uni」。ぜひ日本に入ってきてほしいですし、こういうのが日本でも生まれればいいんですけどねぇ。

[関連過去記事]
美しくスマートなロシアの放射線測定器「DO-RA」の第二弾「DO-RA.uni」

相場

ローエンドからミドルエンドの機種はこのあたりが底値のような気もします。具体的に言えばRADEX、SOEKS、TERRA、Inspectorなど。いま以上に劇的に下がることはないでしょう。

もう少し高めの機種だとやや下がるかもしれません。PM1703Mシリーズ、RadEyeシリーズなどです。ただ、需要との関係もありますから、スケールメリットが得られない今、大きく下がることは期待できません。下がっても1万円程度でしょうかねぇ。

JEMIMAのポジショントーク

日本電気計測器工業会(JEMIMA)は、異なる検知方式による放射線測定器の測定値に関する判定表を2012年度内にまとめ、公表する。

東京電力の原子力発電所事故以降に環境中の放射線測定ニーズが急増し、輸入製品を含め多くの測定器が一般に普及している。検知方式はシンチレーション式、ガイガーミュラー計数管(GM管)式、半導体式などがあり、それぞれ測定方法や検出感度・特性が異なるという。検出値の違いが風評被害につながる懸念があるため、検知方式ごとの判定表を早急にまとめる。

放射線測定器の検知方式は、ヨウ化ナトリウム(NaI)シンチレーション式、ヨウ化セシウム(CsI)シンチレーション式、GM管式、半導体式などがある。それぞれに測定対象の適正や検出感度・特性などが異なるため、方式に合う測定手法を踏まえた検出値の判定評価が重要になる。

[ソース]日刊工業新聞社

JEMIMA(日本電気計測器工業会)の会長を調べてみますと…。おや? 堀場厚氏じゃありませんかっ!(わざとらしw)

岩通計測の代表取締役社長・齋藤操氏なんかも役員に名前を連ねています。さて、どのようなレポートが上がるんでしょうね。興味深々w

[関連過去記事]
ベラルーシ、堀場、IAEA、京都。ポリマスターのコメントは何を語っている?

というわけで、年末企画第二弾でした。

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