2012/10/06

1950年代にはすでに腕時計型ガイガーカウンターは実際にあった

関連ワード:コラム , Polimaster , 映画 , デザイン ,
1954年の”Geiger counter wrist watch”だそうです。1954年というのは、この写真の撮影年であって、製造年かどうかは不明です(腕時計の日付が1954年11月17日)。

gc_606.jpg

[ソース]
ebay:1954 4x5 Negative Geiger counter wrist watch
※こんな時代ですから、あえて注釈をつけておきますと、「Negative」はネガフィルムの意味です。「4×5」は日本では「シノゴ」なんて呼ぶのですが、フィルムのサイズです

表題は「Geiger counter」となっていますが、サイズ的におそらくはガイガーカウンターではないでしょう。箔検電器のようなもの? だとしたら線量計であって線量率計ではなさそうな気がします。

ここで思い出されるのが、「The Atomic Kid」という映画です。なんと、この映画の公開年も1954年。腕時計型の放射線測定器という発想は、意外と広くあったんですねぇ。ちなみに、劇中の腕時計型放射線測定器は瞬発的な放射線の強度をその場その場で表示してくれますから、線量率計の類です(もちろんこちらは創作物です)。

[関連過去記事]
映画「The Atomic Kid」の”放射能人間”が使うガイガーカウンター

では、現在の腕時計型放射線測定器は? もちろん、Polimasterの「PM1208M」と「PM1603A/B」です(「PM1208M」の前モデル「PM1208」は製造中止になっています)。逆に、これ以外では見かけることがありません(ちょっと古いモデルのレムカウンターは見かけますが、メーカーは不明)。

いずれもガイガー-ミュラー計数管を使っていますから、ガイガーカウンターです。そして、H(10)ですからサーベイメーターです。個人線量計ではありません。両者の主な差はエネルギー補償の有無、測定範囲です。ザックリと言えば「PM1603A/B」の方が高性能です(放射線測定という意味で)。

現在、「PM1208M」が47,000円、「PM1603A」が49,000円。コスパで言えば後者が断然お得なんですが、まぁ、ぶっちゃけどっちでもw デザインで決めて問題ありません。「PM1603A」の方がほんのちょっと大きいのかな。

「PM1208M」はメーカーと南相馬市の協力のもと、市内の妊婦に貸し出しされていました(今でもかな?)。ポリマスの代表・Liudmila Antanouskaya(ルドミーラ・アントナウスカヤ)も妊娠中、アコンカグア登山中を含め、常に携帯しています。携帯性という意味ではこれにまさるものもないのかもしれませんね。

[関連過去記事]
南相馬市で妊婦向けに腕時計型ガイガーカウンター無料貸し出し
Polimaster社の女社長がPM1208Mを装備して、6962mの山を登頂w

人が肌身離さず持っているものって、携帯電話、時計以外に何がありますかねぇ。アクセサリー、服、靴…。おっと、人体w 放射線測定機能を埋め込めるものって、やっぱ携帯電話、腕時計くらいですか(^^
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コメント

非公開コメント

いえ、富士電機でもJISの腕時計型の半導体線量、計作ったん
ですけどね。労機無視って、言われてつぶされましたわ。
線量計は胸で測るから労働基準無視はいらないとか言われました。日本の労働基準は胸、腕なんなかいらないと、国策で方針だされました。いやー馬鹿ネチッズンとかどうしようもないですわ。ネットなどしね。ミンスどうしようもねええ。

Re: タイトルなし

非常に興味深い情報ありがとうございます。

JISにせよ、各種法令にせよ、ちょっと時代にそぐわない部分が多くなってきてるような気がするんですよねぇ。ニッチな世界だったのも今は昔。こんな現状ですから、一度、抜本的に見直してくれないかなぁとも思います。


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