2012/10/02

アメリカ軍が使用している放射線測定器を並べてみた

関連ワード:コラム , army , 集めてみた , CANBERRA , LUDLUM , eberline ,

先日、「沖国大米軍ヘリ墜落事件で使われた放射線測定器は本当に「eberline E-520」なのか!?」という記事を書いたのですが、オスプレイにも放射性物質(ストロンチウム?)が使われている可能性はあるわけでして、どうなってんのかなと調べてみましたが、よくわかりませんでした。

なんてことをしていて、ふと疑問が。過去に自衛隊が使用している放射線測定器は見てみましたが、アメリカ軍は何を使ってるんだろう、と。

[関連過去記事]
自衛隊はどんな放射線測定器を使ってるんだ?
陸自・イラク派遣隊の放射線測定装置がわかりました

というわけで、ズラリと並べてみます。

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[ソース]Georgia Army National Guard

LUDLUMの放射線測定器です。アナログの「Model 3」かデジタルの「Model 2241」か判別不能。パンケーキは「44-9」だと思われます。ただ、この写真に関しては、そんなことはどうでもよくて…。さあ、声を合わせて一緒にツッコミましょうか。せーのっ

逆ぅ!w

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[ソース]Little Rock Air Force Base

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Nuclear Research Corporation(NRC)の「ADM-300」です。LUDLUMに次いでよく見かけました。かっこいいですねぇ。

ここでふたつのことに気付きました。ひとつ目は、ハンドガンのようにできるグリップは取り外し可能だということ。ふたつ目は、NRCはCANBERRAに引き継がれているということ。これは知らなかった。くだらないことを調べているようで、何気に重要なことがわかりますw

[関連過去記事]
黒塗りされたガイガーカウンター / ガイガー愛へのシンパシー

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[ソース]dvids

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BICRONのサーベイメーター(本体)とパンケーキプローブ(PGM)です。が、モデルまではわかりません。横田基地だそうです。今はThermo Fisher Scientificなんですかね。

[参照サイト]
Thermo Fisher Scientific:Micro Rem/Sievert Tissue-Equivalent Survey Meters
Mr. Brooke Clarke


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[ソース]dvids

こちらは三沢基地の様子。上の機種ですが、記事中に「IM-265 beta/ gamma detector」と書かれています。「IM」はNuclear-Electronics Corporation社製の品番として使われているのですが、同社は現在はありません。どこかに吸収合併されていて、そこの製品なんでしょうが…。

一応、この「dvids」というサイトに登録をして、高解像度の写真をダウンロードしてみたのですが、文字が読めるまでには至らず。ちょっとよくわかりませんでした。

下の機種はディテクター部分だけですが、Thermo Fisher ScientificというかEberline系のパンケーキかなぁ…。たとえば、こんなものがあります。「HP-210 Series Pancake Geiger-Mueller Detectors」。このタイプのものはLUDLUMにもありますが(Alpha Beta Gamma Detector - Model 44-40)、決してLUDLUM製ではありません。なぜならハンドルがカーブを描いているから。あえてどちらかと言われれば、このカーブはEberlineです(詳細は上記の沖縄&Eberlineに関する過去記事をどうぞ)。

[参照サイト]
ORAU:IM-113A/PDR GM Survey Meter (ca. 1960)
wikimedia:Navy 110325-N-4920H-103 Radiological physical science technician Mark O'Conner uses a IM-265 radiacmeter to scan humanitarian assistance supplie.jpg

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[ソース]PACAF(Pacific Air Forces)

あえて言っちゃいますが、ここまで来るともう、ソフト・オン・デマンド的バカさとエロさすら感じさせます。集団で○○みたいなw 本当にここまで必要なんですかね。抱えるようにたくさん持つことが目的になっている気さえしますw

「お、撮影? だったら待ってな。いろいろメカがあるから。いっぱい持ってた方が画になるだろ?」

とかねw もちろん、私の勝手な妄想です。

一応、機種を見てみます。

左の人はLUDLUMが2つ。四角いプローブ&左の本体はZnS(Ag)シンチプローブ(「Alpha Detector - Model 43-92」あたり?)と「Model 3」か「Model 2241」か…。

地面に向けているプローブと右の本体もこれだけでは難しいです。プローブはシンチですが、本体はちょっとよくわかりません。高さがあるので、「Model 19」シリーズかな。

それにしても、本体に直接マジックで文字書いちゃって、しかもグチャグチャと消したり、シンチをビニールテープでぶら下げたりするところが、バカっぽくて素敵ですw

右の人は3つ抱えています。黄色&赤はFLUKEの電離箱「451P」。底に丸みがあるので「451B」ではなく「451P」でしょう。手前の黒いのは上に出てきたBICRON。問題は右手に抱えている黄色い物体。この色合いは「451P」と同じです。「451P」用のドックかなんかでしょうか。こちらも丸みがありますから、「451P」を上に置いたらピッタリ合いそうです。

さらに、二人ともThermo Fisher Scientificの個人線量計を装着しています。オレンジ色のβ窓がありますから、「EPD-MK2」でしょう。

[関連過去記事]
個人線量計「EPD-MK2」が出品! 線量当量の本質を教えてくれるからコイツが面白い!


左の人はあと2つ、胸あたりにデバイスをつけていますが、これが個人線量計の類なのかどうかは不明です。

なお、この写真は仙台空港だそうです。

さて、長々と見てきましたが、いくつか感想を。

  • LUDLUMが多いけど、意外といろいろ使ってるね
  • 雑な感じがいい(「ビニール袋を…」なんて言ったら撃たれます)
  • だけど物持ちがいいね
  • つまり、軍が使用するってことは頑丈ってことだね
  • 福島関連が多かった。いかに米軍と言えど、そんなしょっちゅう放射線測定器を使っているわけじゃないし(^^;

先日の記事で「測定単価」なんて言葉が出てきましたが、それにも相通ずるところがあるかもしれません。最新鋭のハイスペックなデジタルサーベイメーターじゃいかんのです。購入費はバカ高い、すごく繊細にできていて壊れる確率も高い、操作は複雑、精度は高いかもしれないけど、時間がかかるし、一度に測定できる範囲も狭い。結局、コストがかさみます。

それより、少々水に濡れてもいい、地面に置いてもいい、ちょっとやそっとじゃ壊れない、長年使える、誰でも簡単に扱える。こういうことが放射線測定器に求められ、そして上記のようなラインアップになっているのでしょう。

軍と私たちじゃ状況は違いますが、とかく神経質になりがちな日本人にとって、いい意味で大らかにさせてくれる、そんな一連の風景だと思いましたw

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