2012/06/09

CD V-700

関連ワード:アメリカ , history , Victoreen , サーベイメーター ,
cdv700_001.jpg
製品仕様
メーカー Model 1(Model GS-3CD):Nuclear Measurements Corp(1954、1955)
Model 2(Vico 661):Victoreen(1956)
Model 3:International Pump / Chatham Electronics(1957)
Model 4:Universal Atomics(1957、1958)
Model 5:Anton(1959)
Model 6:Anton / Victoreen(1960)
Model 6A:Victoreen(1961)
Model 6B:Victoreen / Lionel / Electro-Neutronics(1962)
検出器 GM管
Model 1:-
Model 2:Mark 1 Model 22 GM tube(RCL)
Model 3:Model 85NB GM tube(Amperex)
Model 4:Model 114 GM tube(Anton Electronics)
Model 5:Model 6993 GM tube(Anton)
Model 6:Model 6993 GM tube(Anton / unknown)
Model 6A:Model 6993(unknown)
Model 6B:Model 6993 GM tube(Victoreen / Lionel / Lionel and EON)
測定可能放射線 β線、γ線、X線
線量率範囲 0~0.5mR/h / 0~5.0mR/h / 0~50mR/h
※計数率(cpm)あり
積算線量範囲 -
アラーム機能 -
計測時間 -
※95% of final reading within 8 seconds
エネルギー感度 -
バッテリー Model 1:D cell×2、B cell×3
Model 2:D cell×2、B cell×3
Model 3:D cell×2、B cell×3
Model 4:D cell×5
Model 5:D cell×5
Model 6:D cell×5(Anton) / D cell×4(Victoreen)
Model 6A:D cell×4
Model 6B:D cell×4
※B cellの部分がよくわかりません。資料によってはD×5となっている場合もあります
使用環境 -10 to +125 degrees F
※-23.3℃~約+50℃
寸法(mm) 大別すると4タイプ
・Model 1、Model 2
・Model 3(丸型)
・Model 4、Model 5
・Model 6、Model 6A、Model 6B
重量 -
※モデルによって異なると思いますが、Model 4はボディがプラスチックなので他より軽いと思われます
【黄】
備考・その他 cdv700_002.jpg ”Civil Defense(CD)”という名のもと、1950年代から1960年代にかけて、さまざまなメーカーが製造してきたガイガーカウンター「CD V-700」。

「CD V-700」はとても滑稽なガイガーカウンターです。核戦争を想定して製造されていたのですが、その割に感度が高い。ですから、「トレーニング用として考えられていた」とORAU(下記サイト参照)は言います。おそらくは客観的事実としてそう言っているのでしょうが、うがった読み方をすれば皮肉にも見えます。なぜなら、核戦争など起こらなかったからです。つまり、結果として無用の長物だったと。

Nevertheless, it was primarily viewed as a training instrument because it was too sensitive to be of much use in the aftermath of a thermonuclear war.

核危機を煽り、CDを声高に叫び、そんな中で作られた「CD V-700」。莫大な予算も投入されました。大量の黄色いガイガーカウンターが流通しました。でも、核は落ちなかった。想定されていた利用シーンはついぞ訪れなかった。ピエロでしかなかった「CD V-700」。

cdv700_003.jpg 確かに「備えあれば憂いなし」という言葉はあります。しかし、そもそもこの核危機自体が人間の滑稽さの表れとも言えます。そんなものに真剣に憂いを抱き、備えている姿もまた滑稽と言えるでしょう。以前取り上げた「Duck and Cover」がその典型です。

私はこれを、50年前の異国の単なる昔話だとは感じられません。似たような滑稽さを現在の日本でもよく目にするような気がします。と同時に、自分自身の中にも同じような滑稽さを見つけてしまいます。なんでこんなサイトやってんだとw

現在でも製造されている機種しか基本的にはカタログとして取り上げないのですが、300機種にリーチがかかったということで、ガイガーカウンターの歴史において欠かすことのできない、おそらくは世界で一番流通した、いろいろなことを考えさせてくれる「CD V-700」をまとめてみました。

「CD V-700」の詳細は以下のサイトで非常に詳しく解説されています。モデルによる微妙な違いも見ていて面白いです。興味のある方はぜひ一度、ご覧下さい。

[関連過去記事]
「V」の謎を追って~1950年代のアメリカにおけるCivil Defense

[参照サイト・画像転載元]
Oak Ridge Associated Universities
Civil Defense Museum
Wikipedia:CD V-700
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