GEが1950年代に制作したビデオとガイガーカウンター

2012年05月29日
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1953年にGE(General Electric)が制作したビデオです。GEですから、ゴリゴリそっち系かと思いきや、比較的控えめです。ま、どんな意図があるにせよ、今の私たちはまったくの無垢な素人でもないでしょうし、「こんなものがあったのねw」と楽しんで観ても悪くはないでしょう。実際、なかなか楽しいビデオです。見せ方に発想力がありますよねぇ。こういうのはアメリカ人らしいです。

この頃のナレーション英語って日本人にとっては聞き取りやすいなぁと常々感じます。内容的に親しみのあるものですし(そうなっちゃいましたね)、ヒアリングの勉強にもいいかもしれませんねw

それはさて置き、当サイトが注目するのはもちろんガイガーカウンターです。動画は2本にわかれていますが、2本目の4:30あたりから登場します。非常に愛らしいキャラクターです。

gc_408.jpg

gc_409.jpg 左のシーンなんていいですね。確かに探偵っぽいですw

ただ、無粋を承知であえて2つのことにツッコみましょうか。まず、プローブを側面からつなぐってのはないだろwというのが一点。そして、ハンドルがメーターと逆側の背面って、どうやって持つねん!wと。

プローブ側面全体からディテクトしているところを見ると、側面にβ線検出窓がついているか、あるいはγ線を捉えているかのどちらかですね。工場内のシーンでは、そこそこ距離が離れていますし、直線的に放射線が飛んできているようなイメージで描かれていますから、どちらかというとγ線でしょうか(もちろん、作り手はそんなこと考えてませんよ! 私の勝手な妄想です)。

ついでに、このガイガーカウンターのモデルとなった実機はあるのかどうかも探してみました。50年代のアメリカのガイガーカウンターで緑色のものは、たとえばこちら。

gc_410.jpg Atomic-Electronics Associatesの「Model 606」。1950年代後半に製造されていたものらしいので、ちょっと時期がずれるか(後述しますが開発目的も異なりますしね)。しかし、この「Model 606」がすごい。なんと、GM管6本! 6本を平行に並べ面積を稼いでいます。

[ソース]Oak Ridge Associated Universities
※上記動画にもオークリッジが登場します

そして、もっと注目したいのは宇宙線ないしはバックグランドを除去するというシステムです。具体的にどうやっているのかは定かではありませんが、ある種のエネルギー補償とでも言いましょうか。ん? カソードにビスマス…。このあたりが関係してるのかな??

さらに面白いのが、このサーベイメーターはコンタミ検出用じゃないんです。ウラン用なんです! ウラン採掘にここまで凝りますかw 完全に休日のお父ちゃんの趣味の範囲を越えてます。本気でウランを掘りあてようという熱を感じます。すごいw

これまでもたびたび1950年代のアメリカのサーベイメーターについて触れてきましたが、知れば知るほど面白いですねw
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