なんだこれ!? フランスとドイツのマニアックな放射線測定器

2012年05月23日
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面白いページを見つけました。「RxControl Software Home Page」の「Various Geiger counters」というページです。フランス、ドイツのマニアックな機種が載っています。その中から、特に気になった2機種を紹介してみます。

DOM806

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具体的なメーカーは不明ですが、おそらくフランスの放射線測定器でしょう。「ARRET」とありますし。

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このタイプのメーターを放射線測定器で見るのは初めてです。本体右のダイヤルを回し、レンジ表示、単位をクルクルと切り替えます。昔のバスや電車についていた表示幕もこんな感じでしたねw レンジは関係ないですが。

10倍、100倍になるだけですから、表示まで変える必要性があるのかどうか。たとえば、ダイヤル自体にレンジや単位を記しておき、表示自体はそのままでもいいはず。でも、なんか意味があるんだろうなぁ。

もうひとつ興味深いのがメーター表示が水平だという点です。針は扇状に振れますから、普通は表示も扇状に配されています。しかし、目盛に角度がつけられていて、メーター自体は水平です。これも放射線測定器では珍しいような。

KSMG 1/1 M

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ドイツ・Robotron社の放射線測定器です。1987年ごろの製造だと思われます。

ボタンが19個! おそらくはもう製造されていないでしょうから、エントリー外ではありますが、もし現役モデルだったら、「ボタン多い選手権」ダントツの第一位ですw

[関連過去記事]
放射線測定器 ボタン多い選手権 ~スマート時代に意識すべきこと

軍用ではありますが、チェルノブイリの翌年ごろに作られたものですから、当然、原発事故も想定して作られているんでしょうね。

そして、この機種の最大の注目点は背面の説明です。

gc_398.jpg

なんじゃこりゃw 指数関数? そして、戦車、トラック、洋服で分けられているのは、いったい何を意味しているのか…。

見た目のイカつさ、「自分で計算せい!」という強気な姿勢。ドイツっぽくてステキです。

この時代の放射線測定器は見ていて面白いですね。作り手の思いが滲み出ているといいますか、使い手の魂に触れるものがある。

技術が進歩し、スマートになり、効率化され、”余計”なものがそぎ落とされ、のっぺらぼうとなってしまった昨今のデバイス。時代っちゃあ時代なのかもしれませんが、けど、そんな時代にあった見せ方ってのもあるんじゃないでしょうかねぇ。シンプル、スマート、クール。言葉でなんか誤魔化されてると感じることもよくあるような。

見た目が退屈な機種は、使ってみても退屈です。



ドイツ、フランスなど西欧系の放射線測定器ってあんま見ませんね。当サイトでもあまり取り上げることはありません。でも、いろいろあるんでしょうね。面白そうです。
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