「miniDOSE」のマニュアルと動画でわかったいくつかのこと

2012年05月14日
関連ワード:動画 , RAESystems ,
「miniDOSE PRM1100」のマニュアルを入手しました(情報ありがとうございました)。英語版と日本語版があるのですが、多分に漏れず、英語版のほうが丁寧です。

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だいたい「1cm線量当量」という言葉自体がねぇ。たとえば、「エアカウンターS」の仕様にも「1cm線量当量」と書かれています。こういう表記がないものもたくさんありますから、それに比べればマシではあるのですが、ただ、「miniDOSE」でも1cm線量当量、「エアカウンターS」でも1cm線量当量。だから誤解を生みます。

これ、日本にしかない独自の言い方らしいです。確かに、他の国の放射線測定器の説明で「1cm線量当量」という言葉だけが使われているのなんて見たことがありません。上記のスペック表も同様です。英語版ではちゃんと「Hp(10)」と書かれています。

「miniDOSE」の1cm線量当量と「エアカウンターS」の1cm線量当量は、言葉は同じですが意味はまったく異なります。前者は個人線量当量の1cm線量当量(Hp(10))です。後者は周辺線量当量の1cm線量当量(H(10))です。すなわち、前者は個人線量計=線量計であり、後者はサーベイメーターです。

「miniDOSE」一覧(楽天市場)
「miniDOSE」一覧(Amazon)

もうひとつ、「miniDOSE」の動画もありました。



「miniDOSE」は個人線量計、「A2700 Mr.Gamma」はサーベイメーターですから、これを見て「どっちがいいかな」なんて考えるのは間違いです。それはさて置き、注目点は2:28と7:28あたり。「miniDOSE」の線量率表示は5分で自動的に積算表示に戻るようです。

これを不便と感じるか、あるいはメーカーの設計としてどうなのかというのは、考え方次第だと思います。ここに正解なんてありゃしません。

私はここにメーカーの意思を読み取ります。個人線量計なのだから、あくまでも基本は積算。むしろ目安としての線量率だと強調したいから、あえて自動切り替えさせている。もし、ずっと線量率をチェックしたいなら、そもそも「miniDOSE」を選んでくれるな。サーベイメーターを買ってくれ。そう言っているように思え、その思想自体は間違っていないでしょうし、私は「アリ」だと思います。

「5分で切り替わるのは不便だ」

そう思う方は「miniDOSE」を選ばず、個人線量計がよければ「DoseRAE 2」を選んだほうがいいでしょう。というか、線量率メインなら、それこそ「A2700 Mr.Gamma」や「PA-1100 Radi」「DC-100」などを選んで下さい(シンチだけ挙げてみました)。


マニュアルも動画も、とても参考になるいい情報です。一方、日本レイシステムズの公式サイトは相変わらずのまま。このまま行くんでしょうね。ちょっと情けない。本国サイトはしっかりしてるのになぁ。なんでああなっちゃうんだろう…。
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