「MKS-03D」の変遷とよく見かける”MKS”について

2012年05月04日
関連ワード:コラム , デザイン ,
■MKS-03Dの変遷

パンケーキ型マイカ窓付GM管(BETA-2?)を搭載し、背面のシャッター開閉によりベータ粒子束密度も測定できるТетра(Tetra)の「МКС-03Д "Стриж" (MKS-03D "swift")」。スッキリとしたシックなデザイン。測定値・誤差・秒数を同時表示。非常に面白い機種です。

そんな「MKS-03D」を調べていますと、その変遷がわかってきました。

MKS-03D_003.jpg 初代はこちら。白とブルーが貴重だったんですね。背面がどうなっているかはわかりませんが、スペック的には現行バージョンと大きくは変わらないようです。

MKS-03D_004.jpg 二代目はこちら。表のデザインは現行バージョンと同じですが、背面が異なります。フタを脱着してGM管を露出。初代もこんな感じだったんですかね。

MKS-03D_002.jpg そして三代目となる現行モデル。回転式のシャッターになっています。換気扇みたいw 

■Тетра

Тетраは英語だと「Tetra」。テトラポッドとかaikoの紅白とかを思い出しますが、「テトラポッド (tetrapod)」は「4本足」です。つまり、ギリシャ語で「4」を表すのが「tetra」。ラテン語だと「quarta」。カルタ、カード、カルテなどの語源ともなっていますが、もちろん「Quarta-Rad」の「quarta」もそうですね。「4」を社名にしているふたつの放射線測定器メーカー。とても興味深いです。なぜ「4」なのか。

古代における「4」は四代元素=火、水、土、空気。現代では気体、液体、固体、プラズマ状態がこれにあたるとされているようです(よくわかりませんw)。だけど、これとは関係ないでしょう。「4価」(quaternary / tetravalent)でしょうかね。

さて、高校自体に理系とおさらばした要因にもなっているネタになってまいりました! 脳みそがむず痒くなってきたので、このネタは以上w

ちなみに、Тетраは1995年創設の比較的新しいメーカーで、DozaやPolimasterのOEMも手掛けています。

■МКС

ロシア系の放射線測定器でよく見る型番、製品名「МКС」。英語表記だと「MKS」。TERRAもMKS-05です。これってなんでしょうね。調べてもよくわからなかったのですが、「もしかしたら」というのは次の通りです。

М
механизм:mechanism
многофункциональный:multifunctional
микропроцессорный:microprocessor

К
контроля:control
контролировать:monitor

С
систем:system
сенсор:sensor

「Microprocessor Control System=マイクロプロセッサー制御システム」てことでしょうか。いずれにせよ、ポイントとなるのは”線量率”と”積算線量”です。この2者を同時に測定しようとすると、マイクロプロセッサーが必要となります。ですから、「MKS」と名のつく放射線測定器は、ザックリ言えば「アナログじゃないですよ。デジタルデバイスですよ。そして線量率と積算線量を同時に測定できるんですよ」と強調しているわけですね。たぶんですけど。

[関連過去記事]
フィンランドの放射線測定器の歴史 ~「RDS-100」が果たした役割

ちなみに、「RDS」は「RADOS」。メーカー名(ブランド名)です。「radiometer-dosimeter」の複数形ですかね。ニュアンスとしては。

他によく見るのが「РКС(RKS)」「ДКГ(DKG)」です。


「РКС(RKS)」は「Radiation Monitoring System」でしょうか。アナログとデジタルが混ざっていますが、こう並べてみると、「STORA-TU」の立ち位置が面白いですね。こういう流れから生み出されたとも思えますし、だけど旧バージョンはGM管1本ですし…。


「ДКГ(DKG)」は「Digital monitor of Gamma-ray」かな。Geiger Counterの「G」ってことはないでしょう。また、QR社とのメールでのやり取りにおいて、さかんに「monitor」という単語が出てきたのも思い出します。

メーカーも、それぞれの機種もまちまちですし、こうだという定義は特にはなさそうですねw
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