パンケーキの開け方をタイプ別に分けてみたら、思わぬ事実が見えてきた?

2012年05月01日
関連ワード:コラム , 集めてみた , パンケーキ , Inspector , ThermoFisherScientific , SAPHYMO ,
こんなことをして意味があるのか? 知りませんw

■常時開放型

gc_356.jpg 2401-P
Inspector
RadEye B20/B20-ER

■上下スライド型

gc_357.jpg Expert
MKS-01SA1
MKS-15D "Snegir"
PM1405
RADEX RD1008

■回転型

gc_358.jpg MiniTrace β/CSDF
MKS-03D "swift"

■扉型

gc_359.jpg
AT6130

■カバー脱着型

gc_360.jpg RDS-80


答えもわからず始めてみましたが、感動的な結果が出ました。RDS-80は横に置いておいて、見事なまでにキッチリと分かれています。

アメリカ → 常時開放 / 計数率(cps、cpm)
ロシア系 → 開閉式 / ベータ粒子束密度

以下は想像です。少々のうがった見方も混ざっています。

ロシア系の古いガイガーカウンターも戦後、冷戦時代はcpmでした。ですが、現在ではベータ粒子束密度が圧倒的に多いです。この変遷にはふたつのことが影響しているんじゃないかと思います。

ひとつは「Civil defense」の考え方、もっと言えば、国家観、哲学・思想がアメリカとはそもそも異なるということ。もうひとつはチェルノブイリ(とスリーマイルの差)。

ベータ粒子束密度は比較可能な単位(SI)です。データ集積という観点で役立ちます。一方、cpmは他機種とは比較できません。個々人の判断に委ねられた”単位”とも言えます。東欧はデータを集めようとします。アメリカは個人に任せようとします。

Victoreenは”商売上手”とも言えるのですがw、しかし、「CD V」シリーズほど広く市民が手にした放射線測定器は世界的に見ても類はありません(ウランブームとは基本的に関係はないかと。”CD”ですから)。アメリカでは市民みずからが身を守るという意識が強かった(強い)ということだと思います(政府によるプロパガンダが影響を及ぼしていたとしても)。

一方、チェルノブイリを体験したロシアを中心とした東欧では、事故による被害があまりにも広大かつ甚大であり、しかも、それが具体的に目の前にありました。市民一人一人の意識もさることながら、まず現状を把握し、調査・研究し、国として対処しなければいけません。そうすると、統制のきくベータ粒子束密度という単位を採用することになります。

実際、ロシア国内の放射線測定器に関するもろもろのガイドラインでは、ベータ粒子束密度の測定を性能要件として求めています(測れなきゃいけないってわけではありません)。また、輸入品に関わる放射線量の基準は、ロシアだけがベータ粒子束密度です(他はSvだったりベクレルだったりします)。

※パンケーキではありませんが、TERRAシリーズ、Pripyat、PKC-107なども、裏蓋を開閉することでベータ粒子束密度を測定します。

[関連過去記事]
RD1008は”パンケーキ”じゃないとQR社は言うわけですが
各国の輸入に関する放射線検査・規制(国交省資料)を見てみた

「ベータかガンマか? 知らねぇよ。1より10のほうが危険だっつうの!」

というアメリカ。

「これから何十年、何百年と放射線と付き合っていかなければいけません。その場その場で危険かどうかを知ることも重要ですが、市民の手を借りつつ、データを積み上げ、将来に役立つ研究も同時にしていかないといけません」

という東欧。

こんな差がcpmとベータ粒子束密度の差に表れ、つまりはパンケーキの開け方にも表れているんじゃないかなぁなんて想像しました。

さて、現状の日本ではどうでしょう。よく使われる単位はSvかBqです。個人で判断するよりみんなと比較したい。日本でcpmがウケない理由もなんとなくわかるようなw

※先のバカ機種で思いついた企画です。やっぱ単なる”バカ”ではなかった。ありがとうw
gc_361.jpg

SAPHYMO社のサイトが大幅にリニューアルされていました。以前のショボイ作りとは雲泥の差。とてもきれいな、見やすいサイトになっています。お時間のある時に、もしよければ。
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