2012/03/12

珍しい「DOSEi」出品&値下げは富士電機の新たな動き?~しつこいですが改めて個人線量計とは

富士電機の「DOSEi」が出品されました。珍しいですね。ドスパラでは以前から取り扱いがあるようですが。おっと、ドスパラの「DOSEi」は29,780円です。値下がりしましたね。この新たな出品といい、ドスパラの値下げといい、富士電機側に何かあった??

「DOSEi」は個人線量計です。「PA-1000 Radi」や「TERRA」が周辺線量を測定するのに対し、個人線量計(=線量計)は個人線量を測定するための放射線測定器です。この点だけはぜひしっかりと理解しておきたいところです。

× 積算できるタイプが個人線量計
× 個人用の線量計が個人線量計

まったく違います(^^; また、個人用線量計とか個人用放射線測定器とか空間線量計とか、こういう勝手な”造語”も私は使わない方がいいと思っています。専門家が安易に「線量計」という言葉を使っているのも大いに問題ありだと感じています。放射線の専門家同士なら長年の慣例に従って「線量計」と言っても意味は通じるでしょうが(仮にそれがサーベイメーターを指していたとしても)、一般人に大きな誤解を与えていると思います。

省令以下のガイドラインなどだとデタラメになってくるのですが、法律、省令あたりだと明確にサーベイメーター、線量計、放射線測定器という言葉が使い分けられています。さらに、JISを見れば、線量計=個人線量計とは何か、サーベイメーターとは何か、線量当量測定器とは何かがハッキリと書かれています。

誰もここをハッキリ説明してくれないから、「PDM-122」や「DoseRAE2」で地表を測ったり、中国製の放射線測定器が何なのかもわからず適当に使ってしまったりしちゃうんです…。精度がどうとか、ガイガーかシンチかとか、そんなことはどーでもいいです。それより何よりまず、それが何なのか、個人線量計なのかサーベイメーターなのかを見て下さい。切れ味を見る前に、まず包丁なのかカッターなのかが重要ですよね?

JISZ4312:X線,γ線,β線及び中性子用電子式個人線量(率)計

1.適用範囲 この規格は、X線、γ線、β線及び中性子による外部からの個人被ばく線量当量(率)を測定する電子式個人線量(率)計(以下、線量計という。)について規定する。

JISZ4333:X線及びγ線用線量当量率サーベイメータ

1.適用範囲 この規格は、X線及びγ線の1cm線量当量率を測定する放射線サーベイメータ(以下、サーベイメータという。)について規定する。

JISZ4511:照射線量測定器,空気カーマ測定器,空気吸収線量測定器及び線量当量測定器の校正方法

1.適用範囲 この規格は、光子エネルギー10 keV~3 MeVの照射線量測定器、空気カーマ測定器、空気吸収線量測定器及び線量当量測定器(以下、測定器という。)の校正方法(ただし、特定標準器又は特定二次標準器などによる計量法に基づく校正は除く。)について規定する。

というわけで、「DOSEi」は個人線量計ですから、常に携帯しておきます。そして被ばく量を測定・記録します。外部被ばく量を見るわけですから、東京都で使う意味はありません。福島県内など線量の高い地域で利用して下さい。

gc_285.jpg この際、重要なのは方向です。液晶面に「BODY SIDE」とある通り、液晶面を体に向け、クリップ面を表にします。クリップ面に「γ」という印がありますが、これが表=放射線の入射方向を意味しています。表か裏かが非常に重要です。というか、裏面からの放射線の入射をそもそも想定にいれていませんから、逆に装着していると不正確な測定になります。

ちなみに、「DOSEi」でも線量率を測定できますが、これは個人線量率です。「RADEX RD1503」や「エアカウンターS」が表示している線量率=周辺線量率とは意味合いが異なります。もちろん、数値的に大きく違うことはないでしょうけど。

また、あくまでも被ばく量を見るためのものですから、(個人)線量率表示は0.001mSv/h~です。つまり1μSv/h~。日立アロカメディカルの「PDM-122」も同様です。

「1μSv/hからしか測れないなんて使い物になんないwww」

いや、そうじゃなくて…(^^; 個人線量計とは何なのかをまずは知って下さい。

[関連過去記事]
放射線測定器と個人線量計 ~何が違うの?
JISで見る個人線量計とサーベイメーター(放射線測定器/狭義)
二本松マンションはなぜ3ヶ月もわからなかった?~個人線量計とサーベイメーター
「DoseRAE 2」超初心者&超難解講座~デュアルセンサーって何だ?
中国製放射線測定器の新基準(新というわけでもないけれど
国民生活センターがトンデモ報告を公開しました

あ、在庫が1個でした。こんな悠長に書いてる場合じゃなかった??(^^;
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コメント

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個人被ばく線量計は、労働基準法令に元ずき、企業が労働者の放射線の外部被ばく管理を行うものです。
通常、胸ポケットに入れて使うものです。
これらは日本の法令にもとずき外部被ばくのマニュアル、勧告、JISに沿って作られているものです。個人被ばく線量計は「放射線管理手帳」に記載するために、作られた計測機器です。従い、被ばく履歴として、法令に元ずき、正確なトレーサビリテイとして正確なデータを示します。

特に、フジとして体制が変わったわけではありません。
ヨロ!!

Re: タイトルなし

ありがとうございます(^^

「DOSEi」は相対的に入手しづらい機種のようで、
ただ、突然、各所でドッと出品されてたりして、
その波がなんなんだろうと思うことがあります。

たまたまですかね(^^;

富士電機としては、正しい知識の業者に、扱っていただきたいと思っています、が、こちらでもなんだろうという状況です。
DOSE-iは労働基準、IEA、JIS,文部科学省の勧告にもとずいてい、ます。海外製のものは非常に不愉快です。まず、労働基準勧告とか日本の法令に基ずいていただきたいと思います。

DOSE-iは、労働基準に元ずく、放射線管理区域内の個人被ばく線量を管理する線量計です。γ線(HP)10を管理するのに理想的なエネルギースペクトルのレスポンスを示します。これらは、「放射線管理手帳」に記載する理想的なデータを示します。ただし、民間向けなため、コストダウンのため誤動作が多い機種ですので注意が必要です。富士電機では民間向けには販売しておりません。


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