浪江町のガイガーカウンター その3 ~議会で否決。なぜ入札参加→落札できた?

2012年03月10日
関連ワード:ニュース , 浪江町のガイガーカウンター ,
各所から情報をお寄せ頂いております。ありがとうございます。

さて、浪江町で入札→落札されたガイガーカウンターの入札案件ですが、町議会がこれを否決しました。否決理由は製品名に脱字がある(子供かよ!w)、機器の性能などを確認する町の対応に疑問が残っているからだとか。町民への線量計の配備は4月以降に持ち越しとなるようです。

まず、具体的にどのような脱字だったのでしょうね。「TERRA-N」とかですよね? どうすれば脱字になるのか。

そして、町の対応に疑問という部分。ここが不明瞭です。主語が曖昧です。入札公告したのも、参加資格を精査するのも、入札過程をチェックするのも、入札結果を受けるのも、そして否決するのも町。入札が否決されるような案件なら、その業者が参加した時点でわからないものでしょうか。

「否決されたんだ。そりゃそうだ」

では済まない問題だと思うのですが…。

1.この業者はそもそも参加資格に適っていたのか(納入実績、確実に納入できる証明はどうだったのか)

2.そのチェックは怠りなくなされていたのか

3.そのチェックはスルーできていて、なぜ否決されたのか

4.そもそもこの仕様は適切だったのか。なぜこんな仕様に決まったのか

配布後に問題発覚という最悪の事態にはなりませんでしたが、大いに疑問の残る結果となりました。また決めればいいではなく、なぜこんなことになったのかの検証が必要だと思います。なぜならこれには税金が使われているからです(この無駄な入札にも!)。そして何より、浪江町民の生活、健康にかかわることだからです。

浪江町議会 線量計の入札契約同意案件を否決
性能確認など町対応に疑問


gc_283.jpg 浪江町議会は9日、本会議を開き、全戸に配布する放射線・放射能測定電子線量計の入札契約に同意を求める議案を賛成少数で否決した。

反対した議員によると、落札した業者が入札時に提出した物品仕様書の製品名に脱字があり、機器の性能などを確認する町の対応に疑問が残ったという。

町は原発事故で避難している町民の健康管理を目的に、周辺の線量を測る機器7710台を購入予定だった。

一般競争入札で落札された金額は約2億2626万円(消費税込み)。町は今後の対応を検討しているが、町民への線量計の配備は4月以降に持ち越しとなる。

福島民報2012年3月10日の紙面より
(※ネット上にアップされていない紙面でしか見られないニュースだそうです。わざわざ手打ちして頂きました。ありがとうございます)

追記:朝日新聞にチラリと載っていました。コメント欄もご参照下さい

[関連過去記事]
浪江町のガイガーカウンター その10 ~TERRA-N誕生の背景に隠された”真相”
浪江町のガイガーカウンター その9 ~浪江町の方へ贈る、ガイガーカウンター「精密博士」のあれこれ
浪江町のガイガーカウンター その8 ~いよいよ全世帯配布開始
浪江町のガイガーカウンター その7 ~遂に可決! 機種も判明…
浪江町のガイガーカウンター その6 ~二度目の落札業者が決定→仮契約で次は議決
浪江町のガイガーカウンター その5 ~仕切り直して条件も新たに再度入札公告
浪江町のガイガーカウンター その4 ~今回の真相、今後のこと/実は日本初/勝手に浪江町に最適な機種を考えてみたw
浪江町のガイガーカウンター その3 ~議会で否決。なぜ入札参加→落札できた?
浪江町のガイガーカウンター その2 ~落札業者と”機種名”を浪江町役場に聞きました
浪江町のガイガーカウンター入札広告(落札済)の不思議 ~いったい誰が何を!?

次の入札でも同じ仕様が求められるんですかね。浪江町が求めている仕様はどう考えてもおかしいと思うのですが…。

リアルタイム線量測定システムのアルファ通信の件にも似ている部分がありますね(アルファ通信が悪いのか文科省が悪いのかはさて置き)。そしてその真相は…。
2012.07.12追記:情報をお寄せ頂きました。以下、長めの追記です。当シリーズの最新記事までの流れも併せてご参照下さい。

gc_462.jpg

第一回目入札を勝ち取った「TERRA-N」が具体的にどんなものだったのかがわかりません。

また、馬場績(いさお)町議(馬場有町長とは別人です)の発言、第一回目の入札に対する議決の否決理由に関する正確なソースがありません(議事録を見てみたいものです)。報道で知りうるのみです。

ですから、あくまでもこの記事の通りだとしたら、という仮定ですが、まとめますとこうなります。

・自身の考えか、「ネットでは…」という紹介なのかは定かではないが、馬場町議は「TERRA-N」の「N」を「二個一のN」と議会で発言した。

→常識的に考えて、製品に「二個一のN」なんてつけるわけありませんってw 仮に「ネットではこんな噂も」という発言であったとしても、噂を披露して議論する場なんですか? 浪江町議会って。

ちなみに当サイトにも「ニコイチ」という文言を使ったコメントが寄せられています。ただ、「ニコイチのN」とはどこにも書かれていません。どこの情報なんでしょう。

さらに、もし仮に「ニコイチ」だったとしても、どうニコイチなのか。ニコイチがなぜ悪いのか。そのあたりの説明もぜひお願いしたいところです。私はニコイチ自体がダメだとはさらさら思っていません。ニコイチだろうがサンコイチだろうが、ちゃんと動いてくれればいいですけどね。

・否決理由は脱字。その脱字とは製品型番の「MKS-05」だった

→んなバカなw 本当ですか?? いくつかある否決理由の内のひとつだったとしても、それでもどうかと。


[私の疑問・感想]

・町役場

入札条件、特にスペックの設定がおかしい(第一回、第二回両方とも)。第一回目は黒テラ以外にありえない条件でした。第二回目も結構なスペックを要求していましたし、さらに、測定精度(相対誤差のことだと思われ)が不自然でした(なぜ±18%?)。

また、入札業者および入札されようとしている機器に対する事前調査は行われていたかどうかも疑問です。だいたい、(第二回)入札公告された時点(4/27)で、「精密博士(β)」はリリースもされていませんでしたw(リリースは5/1)

・町議会

第一回目の否決理由、あるいは議論の過程がおかしい。上述の通りです。さらに、「TERRA-N」に関する些細なことにつっかかっておいて、「精密博士」はサクっとスルー。「精密博士」に関するネット上の噂は調べなかったんですかねw そのバランス感覚が不思議です。

・第一回入札→落札業者

いったいどんなものを入札しようとしてたのか。その機種に関する説明は適切だったか。業者側も100%完璧な資料を提出できていたかというと、それも疑問です。そうしていれば、こんなことにはならなかったはず。もし、言われなき理由で否決されていたとしたら、訴訟問題ですな。

・第二回入札→落札業者




情報ありがとうございました。

[引用・転載元]月刊タクティクス 12年7月号
関連記事
エアカウンターEX

コメント一覧

414. 2012.03.10
朝日新聞のローカル記事でも少し触れられてます。こちらはネット版ありましたw
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001203100001
415. 2012.03.10
ほんとですね。

「町が仕様書で例示した機種と、落札した機種が違う」

って、根本的にメチャクチャですね(^^;
416. 2012.03.11
浪江町の居住者向けであれば、OpenGeigerProject のGM-01Aをベースに作られているRD-2やガイガーFUKUSHIMAが搭載している『mSv/y』という『推定年間被曝量』表示機能は、特筆すべき『同等以上の機能』です。

たぶんホットスポット探索程度にしか機材用途を考えられない状況下の人だと実感はできないと思いますが、高線量地域在住者がGM-01Aを直接手にして操作した時の偽らざる反応でしたから。

その上で、最近GM管のSBM20-1の新品入手ルートが不安定ながら(?)できたようです(http://opengeiger.com/post/18844548690#disqus_thread)から、β感度用のカバー外しができないとはいえ…納入期限ギリギリならコイツが本命って思ってしまうんですけどね。
417. 2012.03.12
SBM-20はいいですねぇ。一般人でも入手しやすくなればいいんですが…。

この大量のSBM-20を仕入れたのは誰かも気になります(^^
418. 2012.03.12
入札無効で業者は入札停止って事でしょうか。
役場もかなりズサンですね。
423. 2012.03.12
ということでしょうねぇ。杜撰なのか裏事情でもあるのかはわかりませんが、いずれにせよ、一連の町の対応は大いに問題ありですね(^^; 今後どうなるのかも注目していきたいです。

コメントありがとうございました。
1194. 2014.07.09
Gm官は何を計ってるか、判らないから購入する奴が馬鹿なんすけど

コメントを投稿する




管理者にだけ表示を許可する

みんなの放射線測定入門 (岩波科学ライブラリー)
著者:小豆川勝見(しょうずがわかつみ)

いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話
著者:菊池誠(きくちまこと)×小峰公子(こまつきみこ)

武田邦彦が教える 子どもの放射能汚染はこうして減らせる!2 親子で一緒に実践編  (SUKUPARA SELECTION)
著者:武田邦彦(たけだくにひこ)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)
著者:竜田 一人(たつたかずと)